ペルシア絨緞 展
−砂漠のアラベスク−
ごあいさつ 永劫の時をのみこんでひろがる褐色の地・中東で、遊牧の、あるいは半農の民びとたちが、 はるか有史以前の昔から、主要な生活の具として用いてきたものに絨緞があります。 彼らは、自分たちの飼う羊の毛をつむぎ結んでつくった絨緞を、駱駝か驢馬の背にのせて移動し、 テントの中いっぱいに敷きつめ、その上でくつろぎ、食べ、眠り、そしてまた祈ったのです。 彼らの唯一絶対の神アッラーに。 それは、近代的な物質生活とは縁遠い彼らにとって、唯一の財産なのです。彼らによって伝えられてきた絨緞のうち、とりわけペルシアのそれは、16、17世紀、サファヴィー朝の手厚い保護のもとで 質・量ともに飛躍的に発展、モスクの床をも飾るようになって、イスラーム世界最高の水準に達します。
砂漠の生んだ夢幻の文様、自然からのモチーフを緻密に織り込んだその多様なデザインと、歳月が育む
草木染による鮮やかな色彩。1枚の大作を仕上げるのに、織り子たちは花の時期をただそれだけに捧げると
いわれます。 尚、本展に際しご協力をいただきました数多くの方々に、改めてあつく御礼申し上げます。 INAXギャラリー |
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図録・BOOKLET『
ペルシア絨緞』
(在庫切れ)
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ |
ギャラリー1 | 1983年7月〜9月 |
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