いま、むかし・銭湯展
ごあいさつ 現在、全国には13,000件あまりの銭湯がありますが、20年前と比較すると、10,000軒も減っています。 大阪は、銭湯が多い都市で1,050軒ほどが営業中ですが、1年に40〜50軒の割で廃業していくといいます。営業中の銭湯のいくつかは、サウナやアスレチック施設を併設したり、番台をフロントに変えたりと、生き残り策に必死です。 しかし、かつての銭湯をしるものにとって、こうした新しい形の銭湯を見るのは、ちょっとさびしい気がします。 そこで、INAXギャラリーでは、―暖簾をくぐると番台があり、体重計や身長計の並ぶ脱衣所で衣類を脱ぎすて洗い場へ。 浴場の奥には、ペンキ絵がある。―こうした昔ながらの銭湯風景を、そして、銭湯の原型である江戸期の湯屋を会場に再現してみました。 題して「いま・むかし銭湯展」。 監修は「日本の壁展」でもおなじみの関西大学教授・山田幸一先生。 ひろく日本の住生活史の観点から "銭湯" についてご指導頂きました。 主に東京都内の銭 湯を400軒近く、写真で記録しつづけてきた造形作家の町田忍氏、全国公衆浴場業環境衛生同業組合連合会には、企画にあたり、多大なご協力を頂きました。 また、各地の銭湯や関係の皆様方には、展示物をご提供頂く等、大変お世話になりました。 この場を借りて厚く御礼申し上げます。 私たちの記憶にやきついた "銭湯" の典型的な風景、それは胸の奥をある種のなつかしさで一杯にします。 そして、タイム・トンネルをくぐりぬけ、江戸時代の銭湯に目を移すと、そこには、現代の銭湯の外観や内装に辿りつくまでの、いわばルーツをご覧いただくことができます。 当時の庶民たちが湯屋を楽しむ様子を活写した浮世絵に、また、今も町の銭湯に出かけて いくと見かけるモノの数々を通して、おふろやさんの魅力を、いっぱいに楽しんでいただければ幸いです。 INAXギャラリー |
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図録・BOOKLET『
いま、むかし・銭湯』(在庫切)
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ |
ギャラリー1 | ギャラリー大阪 |
1988年4月〜6月 | 1988年7月〜8月 |
INAXギャラリー 過去の展覧会記録
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