不思議・たのしい実験室展
―学研のふろく30年―
ごあいさつ
いっしょうけんめいコイルを巻いて作った電磁石、雪の結晶を初めて目の当たりにした小さな望遠鏡、輪ゴムを動力にしたボート、昆虫採集のセット・・・。
遠い日の記憶の中に、学研のふろくを夢中になって組み立て、不思議を発見して遊んだ子供時代を思い出す人は多いのではないでしょうか。
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30年を経た今でも、学研のふろくは変わらず健在です (開催当時)。 しかし私たちの子供時代とは大きく様変わりしています。 何よりも驚くのは、ICを使ったラジオや電子楽器、太陽電池、磁性流体、形状記憶合金、バイオテクノロジーを駆使した生物教材、太陽光によって色が変わる新しいプラスティックなど、現在の科学の最端技術や新素材がいちはやく導入されていることです。
また、こうしたふろくのデザインに、秋岡芳夫氏をはじめとする第一線で活躍するインダストリアル・デザイナーたちが精力的に関わってきたという事実も見逃すことはできません。
子供の創造教育という観点からなされた様々な試みは、市場に出回る工業製品のデザインとはまた違った、デザインの考え方・方向性を描いてきました。
デザイナーたちがどんな願いを込めながら子供の夢に形を与えてきたのか、その足跡もあわせて考えてみたいと思います。
INAXギャラリー
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図録・BOOKLET『
不思議・楽しい実験室』
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ |
ギャラリー名古屋 |
1989年11月〜1990年2月 |
INAXギャラリー 過去の展覧会記録
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