2003年01月 ご紹介 |
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仙台市から地下鉄で2駅、勾当台公園駅から徒歩数分のところ、定禅寺通りに面して「せんだいメディアテーク」があります。建築設計 : 伊東豊雄氏、構造 : 佐々木睦朗氏のプランが、95年3月に公開コンペの最優秀案として採用され、その後、建築雑誌などでも多数紹介されましたから、ご覧になった方も多いことでしょう。
「せんだいメディアテーク」は、「美術や映像文化の活動拠点であると同時に、すべての人々がさまざまなメディアを通じて自由に情報のやりとりを行い、使いこなせるようにお手伝いする公共施設です」とそのコンセプトにあるように、図書館、ギャラリー、ワークショップ、映像ライブラリーなどを通して、だれもが情報を収集し、蓄積し、編集し、発信ができるようになってます。取材した当日も、映像ライブラリー、ギャラリーや各階のフリースペースなどに、学生や一般の方がごく自然に利用している姿が見られました。 |
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今回ご紹介するNaDiff bisは「せんだいメディアテーク」の入口を入ってすぐ右側に位置し、ガラスから差し込む明るい日差しを浴びています。隣りのカフェ「クレプスキュールカフェ」との間には仕切りらしいものもなく、一階ホール全体の中にうまく溶け込んでいます。
お店を入って一番最初に目につくところに、INAX ALBUM『図書館建築の図像学』(著 : 桂英史)、『シミュレイテド・シティの建築』(著 : 伊東豊雄)、が置かれているのは、「せんだいメディアテーク」が図書館建築として注目されていること、また伊東豊雄さんの設計であるからでしょう。その他、『せんだいメディアテーク・コンセプトブック』もあります。
NaDiffというと、東京都現代美術館内の木場ニューアート、水戸芸術館内のcontrepoint(コントルポアン)というように、その多くは美術館に併設されていることによって特徴ある展開をしていることで知られています。しかしここは、美術館ではなく広く市民に開放された施設です。したがって、お客さまは美術館を訪れる人に限定されることはありません。より多くの人に利用していただけるよう幅広い展開を心がけているそうです。 将来の抱負として「壁面を利用して現代作家の作品を展示をし、仙台のお客さまにアートを広めたい」と店長さんは話してくれました。ここが 仙台におけるアートの発信の場となり、「せんだいメディアテーク」の理念を実現することになるのでしょう。また訪れるのが楽しみな書店です。 |
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(〒980-0012)
宮城県仙台市青葉区春日町 2-1
せんだいメディアテーク1F
TEL&FAX : 022(265)7571
平日営業時間 : 午前10時〜午後8時
不定休 (せんだいメディアテーク休館に準ずる)
せんだいメディアテークURL: http://www.smt.city.sendai.jp/
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