水谷一 展
― 磁力の線画 ―

会期 : 2003年3月3日(月)〜27日(木)
休廊日 : 日祝日

水谷一 (みずたにはじめ) さんの作品は、紙にコンテなどの無数の傷のような線で、ハイウェイなどを俯瞰した景色を描いています。 放縦な線は、渦巻く磁力のエネルギーに吸い込まれる砂鉄の軌跡のようで、強い磁場を連想します。 最近の作品では、このような線の動きが支持体から滑り落ちて、壁から床へと場所をさらに拡大しています。 床上の作品は、紙自体が切り刻まれ、潰され、丸められて立体化しています。線が塊となって命を持ったような生生しい存在感です。 タイトルも「覚醒スル」「耳ナリ」と言った人の身体症状等に変わりつつあります。 描き出してみないと何が現れるのかわからない無意識と、技術と生理が渾然一体となった作家の進化のかたちです。

■ アーティスト・トーク ■ スライドを見ながら制作のことなど 作家ご自身に語っていただきます (終了しています) 初日2003年3月3日(月) 18時〜19時 ギャラリーカフェ(会場同フロア)にて 入場無料、先着20名 (予約不要)

MIZUTANI HAJIME 作家略歴

1976 神奈川県生まれ 2001 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 現在、多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻２年に在籍 個展 2000 「Drawing/犬」ギャラリー&カフェテラス．ブルーベル(東京) 「海辺にて」多摩美術大学芸術祭(東京) 「ランドスケープ」多摩美術大学絵画北棟ホール(東京) グループ展 1998 「沸」展 : ギャラリーイセヨシ(東京) 1999 「模型洗濯機」展 : 多摩美術大学絵画北棟ホール(東京) 2001 「第19回 明日をひらく絵画 上野の森美術館大賞展」: 上野の森美術館(東京) 「compilation2001」: ギャラリーイセヨシ(東京) 「第5回新生展」: 新生堂-ハタナカアートギャラリー(東京) 「第6回群馬青年ビエンナーレ'01」 : 群馬県立近代美術館(群馬) 「第37回神奈川県美術展」『特選受賞』: 神奈川県民ホールほか(神奈川) 「描く、ということ」: 多摩美術大学絵画北棟ホール(東京) 2002 「フイリップモリスアートアワード2002 『ファーストムーブ』」: 東京国際フオーラム(東京) 「水彩表現の可能性」: ギャラリーイセヨシ(東京/銀座)

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