橋本典久 展
― プライベート．パノラマ ―

11月4日(火)〜26日(水)
休廊日 : 日祝日

自由に触ってご覧いただけます。

橋本さんの作品は写真です。撮影した写真を貼り合わせて球形や地球儀状に仕立てたもので、「パノラマボール」や「ゼログラフ」というタイトルのシリーズで制作を続けています。 「パノラマボール」は、私達が上下左右に見回した風景です。普段自分を囲んでいる空間を球体の内側につなげる作品はありますが、ここでは、それが球体の外側に空間を残らずあつめたように貼りつけられます。被写体は、橋本さんが友人とともに赴いた思い出の場所で、私的な光景が胸に抱えられる大きさになって、地球儀ならぬ私だけの空間儀が生まれました。 「ゼログラフ」は「パノラマボール」を、地球儀を平面化する図法である正距方位図法で開いたものです。それによって魚眼レンズでも200度しか写せないという、光学的には不可能なものを、360度で捕えることができました。デジタルフォトのアナログな手法で、視点と水平垂直を空中回転させたことで、表現を高く遠くへと飛翔させています。 今展では直径100cm大の「パノラマボール」が空間に展示され、自動的にゆっくりと回転します。新たな試みとして、木々の枝や森の中の風景を、赤い糸で結び合わせた行為を撮って、意識的な空間性をもった「パノラマボール（越境）」も出品されます。さらに、INAXギャラリーの光景が「パノラマボール」になって、実況展示のようにお目見えします。

■ アーティスト・トーク ■ スライドを見ながら制作のことなど 作家ご自身に語っていただきます (終了しています) 11月4日(火) 18時〜19時 ギャラリーカフェ(会場同フロア)にて 入場無料、先着20名 (予約不要)

NORIHISA HASHIMOTO 作家略歴

1973　愛知県瀬戸市に生まれる 1998　武蔵野美術大学映像学科卒業 2000　筑波大学大学院芸術研究科総合造形分野修了 2000〜　筑波大学芸術学系技官(写真/情報デザイン) 展覧会 1996 第４回福井国際青年メディアアートフェスティバル / 福井　Image Pool / 武蔵野美術大学 1997 Inter College Media Art Works / 東京国際美術館、京都造形芸術大学、ギャラリーRAKU 1999 おまたせしました展 / 筑波大学別館ホール KIRIN CONTEMPORARY AWARD 1999 / キリンビール新川本社ビル、KIRIN PLAZA OSAKA '99 EPSON Color Imaging CONTEST 2000 筑波大学修了制作展 / つくば美術館 2001 拡張する美術TSUKUBA/ つくば美術館 2002 映像体験ミュージアム /東京都写真美術館、倉敷市立美術館、福井県立美術館 2003 Photo2003 / つくば美術館 映像体験ミュージアム / せんだいメディアテーク ゼログラフ展 / 常陽銀行水戸市泉町ショウウィンドウ / 茨城県水戸市 SCOPE / 筑波大学本館ギャラリー / 茨城県つくば市 映像体験ミュージアム / つくば美術館、福岡市立博物館 / 福岡県福岡市 ワークショップ 2002 ピンホールカメラを作ろう/ つくばキッズアーティストクラブ / つくば美術館 2003 ポラロイドフィルムを使ったピンホールカメラ / 写真2003 / つくば美術館 新驚き盤をつくろう / つくばキッズアーティストクラブ / つくば美術館 新驚き盤をつくろう /シンポジウムつくば市吾妻祭り / つくば美術館 1999 おまたせしました展関連シンポジウム 2003 写真2003展関連シンポジウム コレクション 2000　space / 筑波大学 出版物掲載等 1999　>武蔵野美術大学案内 / 武蔵野美術大学 2002　映像体験ミュージアム / 工作舎

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