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漂着物考 展
−浜辺のミュージアム−



四方を海に囲まれ、大小6800を越す島々からなる日本は、赤道まわり4万キロにも匹敵する海岸線をもっています。国は小さくても海岸線の長さは世界有数。魚介や海藻や動植物、建物や船の切れ端、道具、人や異文化と古来多くのものが海流にのってやってきました。

そんなわが国に、2001年有志によって「漂着物学会」が旗揚げされました。漂着物に心惹かれ、研究意欲をかきたてられた人びとが、専門分野を越えた採取や観察、分析で、人間と自然と暮らしと文化への理解を深めようという試みです。
今展は「漂着物学会」と、その設立のきっかけとなった高知県幡多郡大方町にある「砂浜美術館」のご理解とご協力によって実現しました。砂浜美術館で毎年秋に開催する「漂流物展」は13年目の今回、INAXギャラリーに漂流してきました。

会場写真 会場写真
会場写真

貝殻がびっしりと張りついた浮き玉、タコが殻をつくるというアオイガイ、さまざまな形状の電球、国際色豊かな使い捨てのライター、菓子袋やペットボトル、果実や種子、陶器片などさまざまなものが、いまも日本中の海岸に途切れることなく流れ着いています。
通信回線によって世界中の情報や映像や音声が瞬時にとどく時代に、海流まかせで流れ着いた、潮に洗われた漂着物の表情には、はるばるとした時空が刻まれています。
よく見つめて思いをめぐらせば、それらは、国内外の環境や文化や民俗、経済や科学、暮らしの現在を映し出していて、浜辺が美術館や博物館であり、情報の宝庫であることに気づきます。

展示にあたり、多大なるご協力をいただきました関係の皆様に、この場を借りてあつく御礼申しあげます。

INAXギャラリー

「ガラス瓶」「電球」「貝殻が付着した浮き」 写真撮影:高橋宣之 所蔵:砂浜美術館


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解説ページ
 ・・・会場写真をまじえ展示品を詳しく紹介

展示品リスト
 ・・・全展示品のデータリスト

講演会 名古屋 /東京

図録・BOOKLET『漂着物考
 ・・・ INAX出版 刊行

関連書フェア
 ・・・東京での会期中に限り、会場1Fの INAXブックギャラリーにて開催


巡回展会期
ギャラリー1 (東京) ギャラリー大阪 ギャラリー名古屋
2003年12月1日(木)〜
2004年2月21日(金)
2004年3月4日(木)〜
2004年5月20日(金)
2003年9月4日(木)〜
11月21日(金)



INAXギャラリー

2003年展覧会スケジュール




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