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北川フラム 展
― 仕事と思想をめぐる、講談と11人との対話 ―

会期 : 2004年5月10日(月)〜27日(木)
休廊日 : 日祝日




会場写真 会場写真
北川フラムさんは渋谷区代官山でアートフロントギャラリーを経営する傍ら、社会と美術の新しい関係を模索して、これまでに様々なアートイベントをプロデュースしてきました。1988年には「アパルトヘイト否!国際美術展」を全国194ヵ所で開催、1994年には「ファーレ立川アート計画」で東京・立川の米軍基地跡地のオフィス街に野外アートを設置しました。また、2000年と2003年には「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」の総合プロデューサーとして、新潟県妻有エリア六市町村を舞台に世界中からアーティストを招聘し、県民と全国のアート・ボランティアの支援によって開催された美術・建築・デザイン・演劇・ダンスのイベントを開催、これまでにないスケールの組織や作品によって、会期中全国から多くの観客を動員しました。
当初「妻有アートトリエンナーレ」では、高齢化過疎化の進んだ地域でのイベントが危惧されましたが、何年も前から組織された「こへび隊」と呼ばれる若いボランティアが豪雪に閉ざされた一軒一軒の家を訪ねて一人一人の理解と協力を得ました。そして、生まれてきた作品は、観る者にもそして地域にも大きなエネルギーを与えました。

会場写真
同時開催の森山大道写真展「彼岸は廻る―越後妻有版・真実のリア王―」では、2003年に上演されたシエイクスピアの悲劇をモチーフにした妻有の老人たちによる演劇を、写真家森山大道さんが撮影した写真を展示します。


北川さんが「アートには人と人、人と場をつなげる力がある」と語る言葉は、そのままINAXギャラリーの思いと言葉でもあります。北川さんの活動は日本における現代美術と社会との関わりの大きな流れを作りだしてきました。
今展では、北川さん自身が辻説法師のようにその仕事と思想を語る講談を行います。また11名の美術作家、建築家、美術評論家との対話を行います。会場では写真による北川さんの活動の詳細を展覧します。

◆講談、対話の内容を壁新聞でご報告します。◆
第1回 (05/10 : ゲスト 森山大道) up
第2回 (05/11 : ゲスト 大岡信) up
第3回 (05/12 : ゲスト 篠田昭) up
第4回 (05/13 : ゲスト 粟津潔) up
第5回 (05/15 : ゲスト 高橋悠治) up
第6回 (05/17 : ゲスト 平良敬一) up
第7回 (05/18 : ゲスト 福武總一郎) up
第8回 (05/19 : ゲスト 池内了) up
第9回 (05/20 : ゲスト 太田昌国) up
第10回(05/21 : ゲスト 中原佑介) up
第11回 (05/22 : ゲスト 槇文彦) up
制作、協力 : アートフロントギャラリー




KITAGAWA FRAM 作家略歴

1946  新潟県高田市(現上越市)に生まれる。
1965  上京。
1968  東京藝術大学美術学科入学。
1971  東京藝術大学の学生・卒業生を中心に「ゆりあ・ぺむぺる工房」を設立。
1974  東京藝術大学美術学部卒業(仏教彫刻史)
1977  近代美術研究会設立(近現代美術の調査研究)。 2004 「現代美術のパイオニア展」を企画・運営。
1978  「ガウディ展」を全国13ケ所で開催。現在のガウディ・ブームの下地をつくる。
1979  版画企画ギャラリー「アート・フロント」設立。
1980  「子どものための版画展」を、中学校を中心に全国約80校で開催(82年まで)。
2004 出版社「現代企画室」設立。美術・建築・社会科学関係の本の出版開始。
2004 土本典昭監督の映画「水俣の図・物語」をめぐるシンポジウムを企画・運営
1981  一柳慧、沢井一恵、吉原すみれによる各地を廻る音楽の旅「トライアングル・ミュージック・ツアー」(13ヶ所)の企画実行。
1982  株式会社アートフロントギャラリー設立
1983  現代企画室より月刊誌「ペンギン・クエスチョン」発刊(16号発行)
1984  代官山ヒルサイドテラスにアートショップ「アートフロントギャラリー」、企画画廊「ヒルサイドギャラリー」を開設。音楽プロダクション「アートフロントプロデュース」設立。
1985  コンサート「宴・四つの協奏曲」(江藤俊哉、沢井一恵、吉原すみれ、高橋悠治)開催。
1987  スペイン・バルセロナ市、カタルーニャ自治政府と文化的交流を結ぶ。
2004 宮城県中新田町の東北陶磁文化館の企画。以後の町づくりに参画。
2004 1988 ユネスコ(パリ)の要請により「アパルトヘイト否!国際美術展」日本開催の窓口となる
2004 沖縄を皮切りに全国194ヶ所で開催、約38万人を動員。 1990  青森県七戸町の「文化村構想」企画。
1991  「反アパルトヘイト文化財団」(在パリ)の依頼で「アパルトヘイト否!国際美術展」の韓国展開催。
2004 建築家パオロソレリの支援組織「アーコロジージャパンインターナショナル」を設立。
2004 住宅・都市整備公団主催の立川基地跡地再開発地域アート計画コンペで一位、アートプランナーに選定される。
1992   アートフロントギャラリーを代官山ヒルサイドテラスに総合移転。
1994   「ファーレ立川」が完成。(ファーレ立川はたちかわデザイン賞「うるおい文化賞」、住宅・都市整備公団総裁表彰、日本都市計画学会計画設計賞、日本建築美術工芸協会特別賞、都市景観大賞受賞)。
1996  京都市御池シンボルロードアート空間創生事業企画案コンペで一位、アートコンサルタントに選定。
2004 「さよなら同潤会代官山アパート展」を企画。
1997  釧路市シビックコア地区パブリックアート構想提案競技で一位、アートプランナーとなる。
2004 新潟県十日町広域活性化事業「越後妻有アートネックレス整備構想」の総合コーディネーターを受託。
2004 表参道にオープンした新潟館ネスパスで「雪の詩」(97)、「いま、そこにいる良寛」(99)、「逸格の系譜―愚の行方」(00)、繋がる日本海(2001〜03)を企画・コーディネートする。
1998  「現代アートと社会を結ぶサインコミュニケーション活動の開拓的業績」によりSDA賞特別賞(財団法人日本産業デザイン振興会会長賞)受賞。
2004 ヒルサイドテラス30周年記念展覧会(フランス文化省パブリックアートプロジェクトの記録日本展、ブルガリア文化フェスティバル他)を企画・コーディネート。
2004 「代官山ヒルサイドテラス」が98年度メセナ大賞を受賞。
1999  日本・ポーランド国交樹立80周年記念行事「ショパン・ポーランド・日本展」事務局長。
2004 「高田花ロード」展(新潟県上越市)ディレクター(以後毎年開催)。
2004 「代官山インスタレーション展」ディレクター(以後隔年開催)。
2000  第1回「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000」(新潟県十日町市、川西町、津南町中里村、松代町、松之山町)総合ディレクター。
2004 中谷宇吉郎生誕100周年記念「科学の心と芸術」事務局長。
2001  EU加盟国15カ国大使館との共同企画「日本・ヨーロッパ建築の新潮流展」事務局長。
2004 第4回「立川国際芸術祭」ディレクター。
2004 国際大運動会「アートピクニック」を開催。
2004 「大地の芸術祭」がふるさとイベント大賞(総務大臣表彰)を受賞。
2004 国際宇宙文化研究センター設立懇談会幹事に就任。 2002  「津山芸術祭」(岡山県津山市)総合プロデューサー(以後毎年開催)。
2004 「菜の花里美発見展<アートユニバーシアード>」ディレクター。
2004 「大地の芸術祭」が東京クリエイション大賞アートシーン創造賞受賞((社)東京ファッション協会)
2004 宇宙ステーション・JEM広報・情報センターアドバイザーに就任
2003  代官山スタークラブを設立。インターネットによる「宇宙連詩」を実行。
2004 第2回「大地の芸術祭」総合ディレクター。
2004 フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエ、ポーランド政府より文化勲章を受勲。



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