服部将己 展
−緑柱壺−
会期 : 2004年10月5日(火)〜10月28日(木)
休廊日 : 10月5日(火)
■ アーティスト・トーク ■
制作のことなど作家ご自身に語っていただきます
10月5日(火) 18時〜19時 先着順、入場無料
服部さんの作品は、珊瑚礁の海のようなエメラルドグリーンから、銅に噴いた緑青の翠のような、深く鮮やかな緑色が特徴の陶のオブジェです。高さは130cmほどで、中が空洞の円柱形や細長い壺型をしています。ちょっと歪んだ円柱は上部にビルディングの窓のように穴が均一に開いていたり、円柱をろくろで立ち上げた土のうねりのところどころに、亀裂のように穴が開いています。また、水道の蛇口のようなでっぱりが下の方につけられていて、何か有機的な生き物のような、動的で存在感のある作品です。そこには、服部さんが幼少時に近所の貝塚で拾った、壊れた注器や取っ手のようなかたちの化石のイメージが重なっています。 服部さんは美術大学ではグラフィック・デザインを専攻しましたが、その後、多治見工業高等学校で陶芸を学びます。イタリアにも1年少し滞在して作品をつくり、1999年のこの頃から本格的に制作を始めました。 「un」と名づけられた今展のシリーズは、ようやく現れ出た服部さんのオリジンが感じられるかたちです。「un」には日本語の「イエス」のような頷くイメージが込められています。 骨董品や遺物のような緑青色は、工程を幾度も重ねることで生まれました。釉薬というより、画家が繰り返し油彩を重ねたキャンバスのように絵画的で蠱惑的です。大きなムーブメントのような円柱も大胆な現代性を感じさせます。 満を期して、服部さんの2回目の個展を東京で初開催致します。今展では8点ほどが展示台の上に乗せるかたちで展示されます。 |
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2004年 展覧会スケジュール
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