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古郡 弘 展
- 森の魂塊 -

会期 : 2005年1月6日(木)〜1月27日(木)
休廊日 : 日祝日

■ アーティスト・トーク ■
スライドを見ながら制作のことなど作家ご自身に語っていただきます
1月11日(火)18時〜19時
ギャラリーカフェ(会場同フロア)にて。
入場無料、先着50名 (予約不要) 終了しています




古郡 弘さんは2003年「越後妻有アートトリエンナーレ」にて、高さ6.5m幅30mの泥と藁による彫刻作品「盆景-」を制作し、大きな評判になりました。里山の緑を背景に、休耕田の棚田に出現した藁葺き屋根の黄土色の塀のかたちをした作品は、古城のように風景に溶け込み、雄大で見る者を圧倒しました。
今夏2004年福井県「金津創作の森」では、全長196mの沼を土壁で囲む「森の砦」を制作しました。覆い被さるアーケードのような土塀は自然にビオトープ化し、きのこが生え虫が飛び交う豊かさで、訪れる者を包み込みました。タイトルは「あり!あか!おう!」。これは蹴鞠の掛け声で、蹴鞠をする時、普段は樹々にいる鞠の精が人に移り、樹と鞠と人の円環を結ぶと言われているところからつけられました。また「金津創作の森」の美術館屋内スペースでは、土の盛山と藁と溶かした新聞紙で包んだ竹による長さ35mの築山のような作品がつくられ、来場者はてくてくと作品の上を歩き回り、もうひとつの「森の砦」を堪能しました。
古郡さんは1990年代から、日本各地の自然の地形や眺望を取り込んで、新しい風景をつくるという大規模な野外彫刻を制作してきました。上記の2作品は、地域の学生や近所の住人の共感を得ることによって、協同制作で新しい風景をつくるという体験のかたちをとっています。自然素材だけを使うことは現代彫刻の一様相でもありますが、原初的で広大な空間の出現に、人は遠い記憶を呼び起こされ、古郡さんの作品は近年高い評価を得ています。
今展では、ギャラリーの空間に加えて同フロア全体を使った作品をつくります。新年の始めに、壮大な宇宙の一片を感じて頂けたらと思います



Furugori Hiroshi 作家略歴
1947年 埼玉県生まれ
1974 武蔵野美術大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業
1977 国立ブレラアカデミー彫刻科卒業
1984年 帰国 現在、埼玉県深谷市在住
[主な個展]
1988 佐賀町エキジビットスペース(東京)
1991 Mギャラリー(東京)
1993 スパイラルガーデン(東京)
1994‐95年 マット(名古屋)
1998 水の国ミュージアム104°(島根)
2002 ヒルサイドギャラリー(東京)
2003 水の国ミュージアム104°(島根)
2004 「森の砦」金津創作の森(福井)
[主なグループ展]
1978年 「近代イタリア美術と日本」展 国立国際美術館(大阪)
1987年 「現代のイコン」展 埼玉県立近代美術館(埼玉)
1996年 「火の起源と神話−日中韓のニューアート」展 埼玉県立近代美術館(埼玉)
2000年 「越後妻有アートトリエンナーレ2000」展(新潟)
2003年 「越後妻有アートトリエンナーレ2003」展(新潟)
「第20回現代日本彫刻」展 宇部市野外彫刻美術館(山口)
2004年 「現代彫刻の歩み「 モノつくりの逆襲」展 神奈川県民ホールギャラリー(神奈川)



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