INAX PUBLICATION

INAX出版 営業日誌

INAX出版 の書籍が置いてある全国の書店をご紹介します(在庫の有無は書店にご確認下さい)。
このページは、INAX出版・営業担当者が毎月連載します


芳林堂書店 高田馬場店

2000年8月 ご紹介
2005年7月Renewal

5年前の営業日誌でご紹介した芳林堂書店高田馬場店を再取材して掲載します。

店舗外観

高田馬場は、JR山の手線、地下鉄東西線、西武新宿線、都バスの4線が乗り入れ、都内でも有数の乗降客数の多い駅です。 周辺には早稲田など大学キャンパスや専門学校が点在し、春の新学期シーズンの夜ともなれば、待ち合わせの目印ビッグボックスの下は学生サークルの輪でごったがえし、早慶戦で勝利でもすれば、東口のロータリーは大騒ぎです。 その喧噪を横目に、ビジネスマンが帰路を急いで改札を抜けて行くという、実は私もその一人なのですが、この地は昔から、学生街とビジネス街の2つの顔をあわせ持ち、何やらアジア的混沌を感じさせる街でした。

店内4F

この東口ロータリーに面した芳林堂書店高田馬場店は、飲食店などが入ったテナントビルの3フロアを占め、合計550坪の大型書店です。 1997年3月に4Fと5Fにフロアを拡張、2001年8月のリニューアルを経て、現在の広さとレイアウトになりました。
3Fが雑誌・文芸・文庫・旅行ガイドブック・実用書・経済・文房具売場、4Fが法律・人文書・コンピューター・理工書など専門書が統一され、5Fがコミック・語学・学参・児童・芸術書などの売場に分かれています。 駅周辺には大型店が無いので、近隣にお住まいの方々、また駅を乗り換えで利用する方々にとって貴重な存在です。 すぐ裏手には格闘技の道場があるので、3Fに在る武闘系の棚はひときわ大きく、ビデオやDVDも揃っています。

INAX出版の書籍は、TenPlusOne、10+1series、建築系BOOKLETなど各シリーズが、4Fフロア右奥の建築の棚に置かれています。 かつては3Fにあった民俗書の棚に『遊牧民の建築学』『小屋』などのBOOKLETを置いてありましたが、今はバックナンバーは建築書の棚に統一されています。 今月6月に当社では上方文化を取り上げた『肥田せんせぃのなにわ学』を刊行しましたので、久しぶりに4F左手に移った民俗・文化の棚で試して頂いています。

理工書コーナー

営業で書店を回っていると、その棚の担当が異動などで変わるとすぐに判ります。 品揃えは勿論、本の並べ方が一変するからです。「表紙のデザインが良い本が好きなので、つい贔屓してしまう」と云うSさんにお世話になって、かれこれ1年が経ちました。
理工書全般を受け持つSさんに最近の売れ行きを伺いました。 建築書の棚では、インテリア・コーディネーターや一級建築士資格など試験の時期は問題集が良く売れますが、読み物では当社『現代建築研究』は刊行から1年半が経過した今でも好調です。昨秋は『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS1』も好評でした。 同じ年の刊行で何と云ってもモンスター級だったのは『レム・コールハース』(TOTO出版)で、最近出た『Informal』も「初回もっと注文しておけば良かった」と悔やむほど初速が好調でした。
「しかし、フロアとして良く動くのは、建築よりも数学や科学・天文関連書など」だそうで、理工書フロア中央の平台の半分を占めています。 積まれた本のタイトルを追うと『脳のなかの幽霊』、『マザー・ネイチャー』、『もしも月がなかったら』など。『直観でわかる数学』(岩波書店)は100冊単位で売れたそうです(羨ましい)。 専門的な内容を判り易く読み砕いたものだけでなく、「一見して派手めで今風の服装をした若い学生さんが、こちらが感服するくらい難しい内容の本を手に取って、熱心に選書されていたりする」ので、そういった専門的な書籍も取り揃えています。
これらは主に早稲田などの学生さん達が買っていかれるのかと思えば、「そうではなく、殆ど一般の方が買っていかれます」と聞いてまたビックリ。 「ウチのお客さんはこういった(星や生き物の)本がお好きなんです」とのこと。 そう云えばINAX BOOKLET『月と建築』が半年で棚で2回転もしている(半年の間に2冊売れた)のはそういった背景なのかもしれません。

フェア

4Fフロアでは今、『建築知識』やCAD関連書など幅広い刊行物で知られる版元エクスナレッジさんと当社とで、合同フェアを開催中です。 何か面白い企画をと考えていた、こちらのSさんの発案で実現しました。 他の版元さんと組むのは当社としては初の試みです。 双方の社名の末尾・先頭のX(エックス)をひっかけたPOPは、Sさんの作によるものです。
当社はこれまでこちらに置いておらず「前から試してみたかった」とSさんが言う10+1series『都市のアレゴリー』のほか、売れ筋の『批評と理論』などを出品しています。 エクスナレッジさんは『世界の子供部屋』など大型のビジュアル書や読み物など、それぞれ約15点ずつを出品中です。 取材時の6月末はちょうどフェアの折り返し時期で、一部の品を入れ替え、出たばかりの新刊『TenPlusOne No.39』の特集に合わせ、バックナンバーのNo.12 (=東京新論)、No.21 (=トーキョー・リサイクル計画)、No.29 (=東京の地誌学)などを引き続き試してみる事になりました。
お近くの方、ご興味を持たれた方は是非、こちらまで足をお運び下さい。

フェア

店内は夕方5時過ぎから混み始めます。以前は夜8時まででしたが、何度か延長し、今は平日で夜11時まで営業しています。 東西線で通勤し、私鉄に乗り換えている私はよく帰宅途中に4Fに立ち寄り、自社本の売れ行きをチェックしたり、新刊チラシを遅番のSさんにご案内したり、Sさんが帰られた後に空の作業デスクの上に販促POPをそっと置いたりしています。 それを終えた後で、品揃えの厚いことで知られる5Fのコミック売り場にも足を伸ばしたりもしています。 仮に夜10時まで残業していても間に合うので、公私ともに本当に重宝させて頂いております。


芳林堂書店 高田馬場店

〒169-0075
東京都新宿区高田馬場 1-26-5
FIビル3F、4F、5F

TEL:03(3208)0241
FAX:03(3208)0245

営業時間
月曜〜金曜:10 : 00〜23 : 00
土曜:10 : 00〜21 : 30
日曜・祝日:10 : 00〜21 : 00
休業日:なし


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