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高橋靖史 展
-3D人体系-

高橋靖史
開催期間 2006年1月5日(木)〜1月28日(土)
休廊日 日祝日
時間 10:00〜18:00
入場料 無料

■ アーティスト・トーク ■
会場にて、制作のことなど作家ご自身に語っていただきます。
1月10日(火) 18時〜19時 先着順、入場無料

Photo:(手前) Selma 2006 ダンボール H163xW40xD25cm (後方)Graft'06 2006 古着、染料、枝1100cm×30cm

高橋靖史さんは、1980年代より日本、フランス、カナダ、アメリカにて活躍している彫刻家です。1995年からは「身体と世界」をテーマに、布、木、鉄、石膏、ポリエステル、ダンボールなどを用いて、大きく空間を使った作品を制作してきました。今展では、2005年秋までレジデンスで滞在していたニューヨークで制作された新作や、2004年宇都宮エスペール賞受賞の《移植》と《トルソ》など計9点を展覧します。
高橋さんのここしばらくのモチーフである身体が象徴的に展示された《移植》は、ギャラリーの壁いっぱいに、真っ赤に染めてロール状に丸めた古着が隙間なく詰められます。その古着と古着の間からは百本以上の先を尖らせた木の枝が30cmほど飛び出しています。「身体と世界」の境界にある「衣服」を意味性としてだけでなく、空間性として再提示した作品です。
高橋靖史
(左から時計周りに):Graft '06,Self portrait,Box man,Maki,Selma,Man,Woman。
高橋靖史

高橋靖史


(上):Torso
(下):Box man

古着でできた薔薇の花の重なりにも似た前に置かれる≪Selma≫はダンボールを積層してつくった等身大の女性の身体ですが、見る角度によって、透過して見えなくなる作品です。色彩の対比や長い棘のような小枝が、人体のかたちに緊張をつくりだします。《トルソ》も、長さ180cmの白いFRPの板を何十枚も積層してつくられています。高橋さんは当初、世界を身体の外側にあるものと考えていましたが、子どもを持つことによって、祖母から母へそして子へと「身体を不可視な母型に幾重にも型どられたもの」、世界は身体の内側にもあると考えるようになります。「身体と世界」の関係を様々に考察した作品群は、「私は何者なのか、どこから来て、どこへ行こうとしているのか」という壮大なイメージを体現して圧倒的です。

高橋靖史
高橋靖史
高橋靖史



Takahashi Yasufumi 作家略歴
1987-89 フランス政府給費留学生パリ国立高等美術学院留学
1990 アンディ・ゴールズワージーのアシスタント
1997 カナダ国立ケベック美術館パーマネントコレクション
2001 米国ポロック・クラズナー財団賞
2004-05 文化庁派遣芸術家在外研修員ニューヨーク滞在
アーチスト・イン・レジデンス
1988-89 パリ国際芸術都市
1995, 96, 2002    est nord est 彫刻センター(カナダ ケベック州)
1996 スカルプチャースペース(アメリカ ニューヨーク州)、
ラ・シャンブル・ブランシュ(カナダ ケベック州)
1997 ストーン・クォーリー・ヒル・アート・パーク(アメリカニューヨーク州)
2005 Chashama(ニューヨーク)
主なグループ展
1988 レ・ザバン国際彫刻シンポジウム (ベルギー)
1991 「ヤンフートの眼」三菱アルティアム(福岡)
1992 「第 4 回東京野外現代彫刻展」砧公園(東京)
1997 「エフェ・デュティリテール」ベイサンポール・エクスポジションセンター(カナダ ケベック州)
1998 「アート/生態系」宇都宮美術館(栃木)
2000 「第29 回現代日本美術展」佳作賞東京都美術館、京都市美術館
「ヒロシマ・アート・ドキュメント」旧陸軍被服支廠(広島)
2001 「千年の扉」栃木県立美術館
2002 「東日本―彫刻」東京ステーションギャラリー
2005 「ドローイング&立体」ギャラリー128(ニューヨーク)
「第8回アニュアル」WAHセンター(ニューヨーク)
主な個展
1991 ギャラリー・メゾン・デ・ボザール(パリ)
1993 ギャラリー日鉱(東京)
1994 プラスマイナス・ギャラリー(東京)
1995 SKOLアートセンター(モントリオール)
1996 The New Gallery(カルガリー)、Mercer Union(トロント)、Deleon White Gallery(トロント)
1997 ギャルリー・ドゥ(東京)
1998 Southern Alberta Art Gallery(カナダ アルバータ州)
2002 メタルアートミュージアム光の谷(千葉)
2004 宇都宮美術館(栃木)
2006 ISE cultural foundation (ニューヨーク)


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