中国のタイル展
ごあいさつ
高度なやきもの技術と洗練された製品で世界中に名を馳せている中国。
しかし「中国のタイル」ときいて、「中国にタイルなんてあったっけ」と思う方は多いはずです。
今回の展示は、秦の始皇帝陵に立ち並ぶ兵馬傭の足元に敷かれ、漢の家々や墓を飾り、経典の宝庫、敦煌 莫高窟の床を覆い、また万里の長城を築いた磚を中心に、新石器時代から清朝にまで及ぶ中国陶磁史を、代表的な作例をもとに展開します。
磚のルーツが、はるか以前のオリエントの地にあったこと。オリエントのやきもの文化は、やがてイスラームの燦然と輝くタイル史を築く土台となり、それはスペインへ、さらにマジョリカ島を経由してオランダへイギリスへと伝わったこと。近代装飾タイルはイギリスから明治期の日本に導入されたこと。そして、飛鳥の時代の「日本のタイル」は朝鮮半島を経由して中国大陸からきたものだったことが、山本さんの目を通してわかってきました。 これまでのタイル展の連環は、悠久の陶磁史そのままといえるかも知れません。
監修/山本正之 |
*磚(せん)は、通常「いしへん」と「つちへん」の両方が使われます。
INAXでは「つちへん」を使っていますが、ホームページ上の制約から「磚」を使いました。
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図録・BOOKLET『
中国のタイル』
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関連サイト
世界のタイル博物館 (愛知県常滑市) |
ギャラリー1 | ギャラリー大阪 |
1994年9月〜11月 | 1994年12月〜95年1月 |
INAXギャラリー・ その他のタイル企画展
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