洗面化粧室のお手入れ・お掃除のコツ

洗面化粧室に関する、汚れの種類とお手入れ方法をご紹介します。

汚れの種類により適した洗剤や道具が異なります。
放っておくと取れなくなる汚れもあるのでご注意ください。

水アカ

汚れの特徴

白色の汚れで、表面が白っぽく、ざらついている汚れです。

汚れの原因

「水アカ」は、水道水に含まれるケイ酸がたまった汚れです。

  • ※水に溶けないため、放っておくとガンコな汚れになります。

お手入れ方法

浴室用中性洗剤をかけ、2〜3分おいてスポンジでこすり、洗剤を洗い流します。

【ポイント】

浴室用中性洗剤で落ちなかった汚れに、浴室用クリームクレンザーを使います。(注1)

金属石けん(カルシウム石けん、マグネシウム石けん等)

汚れの特徴

白色、灰色の汚れで、ざらついた汚れや、固い汚れ、粘りのある汚れです。

汚れの原因

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム、銅等の金属イオンと石けん成分や皮脂が結びついてできた、溶けない汚れです。(注2)

お手入れ方法

浴室用中性洗剤をかけ、2〜3分おいてスポンジでこすり、洗剤を洗い流します。

【ポイント】

浴室用中性洗剤で落ちなかった汚れに、浴室用クリームクレンザーを使います。(注1)

カビ

汚れの特徴

条件がそろえばあらゆる場所に生える黒や紫、ピンクの汚れです。

汚れの原因

「温度」(20〜30℃)、「湿度」(70%以上)、「養分」(石けんカスや皮脂、ホコリ等)がそろうとふえやすくなる微生物の1種です。

お手入れ方法

【カウンター】

住宅用洗剤を布全体につけて汚れをふきとります。

【洗面器(洗面ボウル)、排水口周辺】

浴室用中性洗剤をふきつけて、2〜3分おいた後スポンジでこすり、洗剤を洗い流します。

【カウンターと洗面器の継ぎ目のカビ】

塗るタイプのカビ取り剤を継ぎ目に塗り、カビ取り剤ラベル指定時間放置後、洗い流します。(注3)

ピンクヌメリ

汚れの特徴

ピンク色のヌメリ汚れです。

汚れの原因

皮脂等を養分にして酵母がふえてできた汚れです。

  • ※放っておくと色素が沈殿して取れなくなります。

お手入れ方法

【カウンター】

住宅用洗剤を布全体につけて汚れをふきとります。

【洗面器(洗面ボウル)、排水口周辺】

浴室用中性洗剤をふきつけて、2〜3分おいた後スポンジでこすり、洗剤を洗い流します。

【カウンターと洗面器の継ぎ目のカビ】

塗るタイプのカビ取り剤を継ぎ目に塗り、カビ取り剤ラベル指定時間放置後、洗い流します。(注3)

ヌメリ

汚れの特徴

排水口周辺にてできるヌルヌルした汚れです。

汚れの原因

水がたまっている排水口等に細菌がつき、汚れを栄養にふえるときヌメにと臭いが発生します。

お手入れ方法

【カウンター】

住宅用洗剤を布全体につけて汚れをふきとります。

【洗面器(洗面ボウル)、排水口周辺】

浴室用中性洗剤をふきつけて、2〜3分おいた後スポンジでこすり、洗剤を洗い流します。

【カウンターと洗面器の継ぎ目のカビ】

塗るタイプのカビ取り剤を継ぎ目に塗り、カビ取り剤ラベル指定時間放置後、洗い流します。(注3)

もらいさび

汚れの特徴

赤茶色のザラザラした汚れです。

汚れの原因

ヘアピン、カミソリ等鉄製品や水道水に含まれる微量の鉄粉、外部から入った鉄粉等のサビが付いた汚れです。

お手入れ方法

浴室用クリームクレンザーで表面にキズをつけないように、やさしくこすり落とします。(注1)

黒ずみ

汚れの特徴

黒い波紋状の汚れです。

汚れの原因

静電気により、空気中のホコリが付着した汚れです。

お手入れ方法

住宅用洗剤を布全体につけて汚れをふきとります。

注意する点

(注1)浴室用クリームクレンザーを使う場合は、表面にキズを付けたり、こすりすぎてツヤがなくならないようにご注意ください。

【ポイント】

浴室用クリームクレンザーを使う時は強くこすらず、汚れ部分を4〜5回磨いては水をかけます。これを繰り返して少しずつ汚れ を落とします。

  • ※キレイ鏡の場合は、クリームクレンザーは使わないでください。

(注2)銅イオンは新築当初等、銅管が新しい時に溶け出しやすく、通常は数ヶ月程度でおさまります。(水質によっては長引くこともあります。)

(注3)カビ取り剤をかけて放置したり、洗剤が残ると、変色や変質、サビ、ゴムの劣化の原因となります。