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イタリア建築・デザイン界の巨匠 ジオ・ポンティ設計「聖フランチェスコ教会」のタイル修復完成!ミラノ副司教から、INAXに、記念プレート授与

2008年10月16日

企業情報

INAXは、イタリア ミラノの聖フランチェスコ教会の修復のために、外壁タイルを製造、提供していましたが、このたび修復工事が完了しました。10月3日午後(日本時間10月4日)完成を祝した式典が開催され、ミラノ副司教 エルミニオ・デ・スカルツィ氏から、当社社長 川本隆一に、感謝の言葉と記念のプレートが贈呈されました。欧州の教会建築修復へのタイル提供は、INAXでは初めてのことになります。

1963年に建造された聖フランチェスコ教会は、イタリアを代表する建築家でありデザイナーであるジオ・ポンティ氏の設計で、外壁を飾るタイルもジオ・ポンティ氏のデザインによるものです。教会正面と右翼棟の外壁はすでに修復されていましたが、ウルスラ修道会の所有する左翼棟は、タイルの一部がはがれるなど外観を損ねたまま、修復の目処が立っていませんでした。このたび、INAXは、約1年の試作期間をかけ、当時のデザインを復元した外壁タイル1,000m2を製造し、提供しました。2008年7〜8月に工事が行われ、建設当時の姿によみがえった聖フランチェスコ教会は、見違えるような輝きを取り戻しています。

完成記念式典は、在ミラノ日本国総領事、ウルスラ修道会関係者、ジオ・ポンティ氏の親族などのほか、建築関係者らも招かれた盛大なもので、ミラノ副司教から「INAXの文化遺産と教会への稀有な貢献に対し、たいへん感謝している」との言葉をいただきました。式典終了後には、ウルスラ修道会のシスター主催による手づくりの温かい音楽会が開催され、その後、ミラノのスカラ座でオペラ鑑賞も行われました。

修復された聖フランチェスコ教会

修復された聖フランチェスコ教会 写真撮影 佐藤タダシ(STYLEBOOK)

INAXのタイルが欧州建築の修復に使用されるのは、今回が初めてで、当社の技術力や建築文化に対する姿勢をイタリアに紹介する良い機会となりました。社長川本は、当社の創業がフランク・ロイド・ライト設計のタイル製造から始まったというエピソードも披露し、参列者から大きな拍手をいただきました。

聖フランチェスコ教会 タイル修復について

聖フランチェスコ教会は、ミラノ市の西南に位置するカトリック教会で、イタリア近代建築の父と呼ばれるジオ・ポンティ氏によって設計され、1963年に建造されました。教会正面と広場を囲むように建つ両翼の壁面は、陰影を生むレリーフタイルが施され、正面の広場はタイルの外壁に囲まれるような佇まいです。

右翼棟は、すでに修復されていましたが、ミラノ・カトリック大学で学ぶ女子学生約100名の寄宿舎となっている左翼棟は、修復の目処が立たず、タイル剥離や汚れが目立っていました。今回INAXが、左翼棟の修復のため、約1,000m2のタイルを製造し提供しました。使用したタイルは、7.5×15cmの凹凸の表情のあるレリーフタイルで、創建当時の色を再現しています。

制作は、INAXライブミュージアム*1ものづくり工房が指揮をとりました。スタッフが現地でウルスラ修道会のシスターや現地の施工業者と打合せながら、約1年間の試作を重ねて、復元しました。

写真:右上2点
修復前の聖サンフランチェスコ教会
寄宿舎となっている左翼棟を今回修復

修復前の聖サンフランチェスコ教会
寄宿舎となっている左翼棟を今回修復
オリジナルタイル(左)と修復タイル(右)
サインする修道会シスターのマードレ・キアラさん
上右:試作品との比較検討

上左:

オリジナルタイル(左)と修復タイル(右)

上右:試作品との比較検討

左:

ウルスラ修道会と約束文を交わして
正式に、修復タイル制作を開始しました。
サインする修道会シスターの
マードレ・キアラさん

*1

INAXライブミュージアム:「発見」と「継承」をキーワードに、発想から製品まで、ものづくりの心を伝える、INAX創業の地、常滑にある文化施設。伝統の技を継承し、未来へ挑戦する「ものづくり工房」のほか「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」の5つの発見館からなる。
http://www.inax.co.jp/ilm/

ジオ・ポンティ(GIO PONTI:1891-1979)氏

1891年、イタリア ミラノ生まれ。リチャード・ジノリ*2のアートディレクター時代に培ったアーティストの素養をいかした磁器にはじまり、小さなカトラリーや食器、家具のデザインから建築設計までも手がけた。教会建築のほか、イタリアではじめての近代高層ビル「ピレリ・ビル」を設計し、「イタリア建築・デザインの父」と呼ばれるデザイン界の巨匠。世界的に有名なインテリア雑誌「DOMUS(ドムス)」を創刊したことでも知られ、来年2009年は、没後30周年にあたる。

1891年 イタリア ミラノ生まれ
1921年 ミラノ工科大学 建築学卒業

1923年 

リチャード・ジノリ製陶会社のアートディレクターを勤める

1928年 DOMUS(ドムス)誌を創刊
1951年 椅子「スーパーレジェーナ」を発表
1960年 ミラノに超高層ビル「ピレリ・ビル」完成
1963年 ミラノ 聖フランチェスコ教会 完成
1979年 永眠

外観写真

ピレリ・ビル 外観写真

そのほかの代表建築

ストックホルムのイタリア文化会館(1954)
カラカスのヴィラ・プランチャート(1955)
サンレモのカルメロ修道院(1958)
ソレントのホテル パルコ・ディ・プリンチビ(1961)
サンカルロ教会(1966)
ターラント聖堂(1970)

【参考サイト ジオ・ポンティ アーカイブス】
http://www.giopontiarchives.org/

内装写真

パルコ・ディ・プリンチビ 内装写真

*2 リチャード・ジノリ:

1735年創業
イタリア フィレンツェ発の洋食器の世界ブランド
http://www.ginori.co.jp/

注意:ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

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