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竹と建築
−空間演出のバイ・プレイヤ−


ごあいさつ

竹―「剛ならず、柔ならず、草にあらず、木にあらず・・・」 (戴凱之「竹譜」) しかも、その生長のスピードは驚異的。 タケノコから3ヶ月ほどで一人前だとか。 さらに、切っても切っても、地下茎から毎年、若芽を出す。

古来この南方系の植物が、主としてアジア諸国の人々の暮らしのあらゆる面に深く浸透してきたのは、こうした不思議な、いや万能とでもいうべき特性ゆえ、当然といえるかもしれません。 宋代の詩人・蘇東坡もこういっています。 ―「食べるものは竹筍、庇うものは竹の瓦、載ぶものは筏、たくものは竹の薪、衣るものは竹の皮、書くものは竹の紙、履くものは竹の鞋、臥すものは竹の床、真に一日たりともこのもの無かるべからずと請うべし。」

程度の差こそあれ、わが国においても事情は同じ。かぐや姫説話の昔から、私たちをとりまいてきた竹の加工品をあげてみれば、おそらく数えきれないほどでしょう。 建築や居住空間にかかわるものだけでも、たとえば地鎮祭などに使われる斎竹、お正月の門松、生垣や竹垣、犬矢来、そして土壁の木舞竹、屋根下地、屋根裏、竹壁、竹縁・・・・・。今展では、広い範囲で用いられる竹を、とくに建築との関係のなかでとらえなおしてみたいと思います。―いわば、空間演出の絶妙な名脇役としての竹。監修は中村昌生氏です。

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図録・BOOKLET『 竹と建築
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ



会 期 (終 了)
ギャラリー1 ギャラリー大阪
1986年12月〜1987年2月 1987年3月〜4月



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