タイガー立石展
−月海観光−
ごあいさつ タイガー立石さんの関西では初めての個展になります。 タイガー立石さんは、1960年代のはじめから作品を発表しはじめ、1969年よりイタリアに居住。主にヨーロッパを舞台に活躍してきました。1982年、13年間にわたる滞欧生活に終止符を打ち、帰国後初の個展を東京のINAXギャラリーで開催しました。 今回は月と海をテーマにした掛軸仕立てのドローイング32点と、6.8mにも及ぶ絵巻1点をご覧いただきます。作品は和紙または、クラフト紙に鉛筆でドローイング、色鉛筆で若干彩色されています。 今回のきわめて実験的な試みである軸装仕立ては、アートを「より透明度の高いグローバルな志向と、風土、歴史に根ざしたローカルな性向とのせめぎあい」とみる立石さんの、記念碑的なものになりました。 作品は、<空間と時間>の概念を海と月に託し、空間と時間の変容をテーマにしていますが、その周縁を、東洋的風土、歴史をもつ、軸装でとりかこむという "快挙" をいわばコロンブスの卵的に成し遂げてしまいました。平面作品の表現に、まだこんなファンタスティックな仕掛けが残っていたのかと、その融合、その斬新さに目をみはります。 「海と月は地球生物にとっての空間と時間そのもの。生生流転、森羅万象を積極的に<観光>する」というねらいの立石さんの新作が出品されました。 INAXギャラリー大阪 |
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注/展覧会図録は刊行していません
ギャラリー大阪 |
1987年12月 |
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