テレビ展
−We are TV's children−
ごあいさつ
We are TV's children ―私たちはテレビっ子、です。
街頭テレビで力道山とシャープ兄弟の熱戦を手に汗して食い入るように見つめた世代も、生まれた時にすでにTVがあって怪獣番組を見ながら育った世代も、みんなテレビっ子。
そんなふうに言い切ってもいいほどに、TVは私たちの生活のすみずみにまで浸透しています。
ところで、TVが情報メディアとして果たしてきた役割に目を向けてみると、そこには次々と姿を変えて登場するデザイン (とりわけインダストリアル・デザイン) が万華鏡のごとくに映しだされていたことに気がつきます。
TVそのものは、壁化という宿命の中で、自らの形を消していくデザイン・ゼロ度の世界へ突き進む。 一方では、デザインを一層、進化・拡大させる情報を送り続ける。こうした相反する二面性の上に、TVは存在しているといえないでしょうか。 TVにとってデザインとは何か ―という今回のテーマは、こうした二面性の背後を探り、複雑に絡みあったモノとデザインの関係を解きほぐす作業でもあります。 TVだけに限らず、広くインダストリアル・デザインを考えていく上で、たいへん興味深い示唆を与えてくれるのではないでしょうか。 INAXギャラリー |
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ギャラリー名古屋 |
1988年4月〜6月 |
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