学校建築の冒険
ごあいさつ INAXギャラリー企画展、今回は、学校の建物に焦点をあてました。学校を建築という面からみたとき、それは私たちの眼にどのようにうつるのでしょうか。学校建築のもつ様々な側面に光をあてながら、もう一度<学校>について考えてみようと思います。 近来まで学校の建築は、木造校舎か鉄筋コンクリート造校舎かにかかわらず、決まりきったような“かたち”をしていました。それは、木造校舎の設計思想、つまり、配置や構造についての厳密な規格が明治以降、当然のように、連綿と引きつがれてきたからなのです。 近年、そうした画一的な“かたち”のからを破るような新しい学校が建ちはじめました。 ポスト・モダン風にデザインされた学校。生涯学習とリンクした地域コミュニティ施設と併設された学校。景観を考慮した、あるいは木をふんだんに使った学校。また教育のシステム自体と合致したオープン・スクール。 会場では、こうした新しい学校のいくつかを、パネルやビデオ、模型を通して紹介しました。 たとえば、フリー・アーキテクトの設計による不思議なかたちの学校、まるで一つの街のような学校、インテリジェント・ビルを思わせる学校……。どれも私たちが、かつて学んだ学校とはおよそかけはなれた姿をしています。そのなかで、学校の主役であるこどもたちは、どんな生活をおくっているのでしょうか。監修は、長い間、学校と学校建築をみつめつづけてきた明治大学教授・内田祥哉先生。 つねに新しい学校のかたちを求めて精力的に活動をつづける東京都立大学教授・長倉康彦先生にも多くのご教示をいただきました。 "こんな学校が欲しい" ―熱い想いの中、さまざまな工夫をこらし、企画の枠をとりはらって生まれてきた新しい学校たち。それはきっと私たちに学校が記憶や思い出の場所であることを再認識させてくれるにちがいありません。 そして、それは新たな "学校建築の冒険" といえるかもしれません。 INAXギャラリー
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図録・BOOKLET『
学校建築の冒険』在庫切れ
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ |
ギャラリー1 | ギャラリー大阪 |
1988年9月〜11月 | 1988年12月〜1989年1月 |
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