地震、火災、風水害、事故……万一の時に、私たちのいのちは、どのような道具やシステムで守られているのでしょうか？ 科学の進歩は、私たちの生活をすみずみまで便利にしました。その反面、ひとつ事が起きれば、予想を超える状況や被害をも生み出すでしょう。その時に備え、私たちは何を心がけ、何を用意すればいいのでしょうか。

危険を察知し、危険を消滅させ、危険から逃れる−いのちを守る方法や道具はさまざまあります。それらのほとんどは、昨日がすなわち形になっており、決して格好のいいものではありません。むしろ機能を重視するあまり、デザインを施すにいたらぬこともあるようです。

今回は、これら機能と形との関係を探るひとつの機会にしたいと思います。 また、「いのちを守る」ことについて、家庭や学校、職場などで話し合う、きっかけとしていただければ幸いです。
今回の展示、およびブックレットの制作にあたっては、多方面の方々よりご協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

INAXギャラリー

■ 図録・BOOKLET『 LIFE PROTECTOPN』
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ