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すき・くわ・かま展
−土に生きるかたち−

ごあいさつ

農業の起源は東南アジアにあるといわれています。 私たちの祖先は自国を「瑞穂の国」と呼びました。食物の基盤は農耕にあり、民俗や文化の多くは農業に根ざしています。 しかし、現在、農業は私たちにとって身近なものではなくなっています。 だからこそ、本展ではこの縁遠くなった農業の道具を取り上げてみました。
「すき(犂)・くわ(鍬)・かま(鎌)」は人力や牛馬などの畜力を使う農具の代表です。 初めてまたあらためて手にとり、しみじみと眺めた農具は、刃を持ってはいても冷たいというより温かく、思いのほか美しいかたちをしていました。

「農具」は手のかわりとして、一本の棒杭から手頃な曲り木へ、鍬や犂へと、自然発生的に発達したようです。 発達の仕方は、地域の気候・風土などによって大きく異なっています。 また、鍬や鎌などの農具は、行う作業の内容はもちろん、土質、使う人の手の大きさ、背の高さなどによってかたちや大きさが違います。

私たちはすき・くわ・かまを中心に農具の「かたち」つまりは顔や体付きを見ていきます。 次第しだいに、使う人の身体、社会文化的な背景、技術の発達などが浮かび上がってきそうです。

今展では多くの方のご協力をいただきました。 関係各位にこの場を借りて御礼申上げます。

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図録・BOOKLET 『 すき・くわ・かま』(在庫切れ)
・・・ INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ



会 期
ギャラリー名古屋
1991年3月〜5月



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