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浪花のアドバタイヂング展
−明治・大正・昭和−


ごあいさつ

INAXギャラリー大阪では、1991年7月に関西の市井の生活とその文化に焦点をあて、遊び心あふれる視点からの企画を開催しました。 今展はその第2弾目「浪花のアドバタイヂング展」−明治・大正・昭和−をご覧いただきます。

明治5年(1872年)−それまで広告の代名詞であった「引札」や同様の意味で使われていた「報条」「禀告」「告条」「公告」に代わり、初めて「広告」という文字がわが国の新聞に登場しました。 新聞広告の目新しさが広まるにつれ、次々と刊行される雑誌にも広告の場は広がり、更に広告業者の出現もあいまって広告活動も一層活発になってゆきました。

今展では、「浪花のアドバタイヂング」と題して、明治・大正・昭和初期に渡る広告の貴重な成長期を中心に、新聞・雑誌・ポスター・看板などの「大阪」の広告をご覧いただきます。
今のナンセンスTVCFにも通じるような、おかしさを感じさせる誇張された広告のその大胆・奇抜なコピーやデザインは、エネルギーにあふれています。 言い換えれば、当時の人々が「広告」にかけた冒険心や活力がいかに大きかったかということでしょう。
こういった力が日本の近代化に果たした役割は大きく、食卓革命、書籍の普及、化粧品の大衆化など様々な生活革新を導いたと言っても過言ではありません。
今日、これらの時期における「広告」を検証することは、商都大阪の地や人の持つバイタリティ溢れる特質を見直す上でも貴重な資料となることでしょう。

展示に際しましては、萬年社、クラブコスメチックス、福助、森下仁丹、桃谷順天館、丹平製薬、樋屋製薬、サントリー、松下電器産業の各企業並びに中谷作次氏、寺下勍氏に多大なご協力を賜りましたこと、深く御礼申し上げます。

INAXギャラリー大阪


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会 期 (終 了)
ギャラリー大阪
1991年10月8日〜30日



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