病院建築のルネッサンス 展
−聖路加国際病院のこころみ−
ごあいさつ 昭和8年築地明石町に完成した聖路加国際病院は、壁に青、黄、緑のテラコッタをヘアバンドのようにまとい、ゴシック様式の礼拝堂をもった近代を象徴する病院として出発しました。 以来、常に日本の病院の中にあって、設備や医療技術はもちろんのこと、信仰と一体化したホスピタリティの実践により、多くの人々を見守り続けてきました。 アントニン・レーモンドやJ・W・バーガミニらの建築家の手をへて設計され、チャペルと病棟が結ぶ十字の構造と、内部に施された様々なオーナメントや意匠のたのしさとともに、近代建築史に残る建築としても注目されてきました。
この聖路加国際病院は、1992年5月の新病院開業を機に、大きく変わりました。
新病院はこの規模の総合病院としては初めての完全個室制(オールシングルケアシステム)を導入し、プライバシーを守ると同時に院内感染をも無くそうというこころみです。
建物全体が三角形で、どの部屋からも外が見えるように外側にぐるりと個室が設置され、シャワー、バス、トイレはもちろんTVやクローゼットなどホテル並みの設備を備え、居心地のいい空間となっています。
聖路加国際病院のこれまでとこれからの姿を浮き彫りにしたこの展覧会が、次の時代の病院建築を考える上での一助となれば幸に思います。
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図録・BOOKLET 『
病院建築のルネッサンス』(在庫切れ)
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ |
ギャラリー1 | ギャラリー大阪 |
1992年4月〜6月 | 1995年3月〜5月 |
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