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電話
−コミュニケーション・ジャングル−

ごあいさつ

古く、人は遠く離れた仲間にメッセージを伝えるため、のしろを上げたり、鏡や手旗で信号を送ったりしました。 人間が電気を使って通信を行なうようになるのは、ようやく19世紀に入ってからのことです。

なかでも1876年、A.G.ベルによって実用化の第1歩を踏み出した「電話」は、肉声を直接相手に伝えるという、人類のコミュニケーション史上、画期的な大発明でした。 それからおよそ120年。
今また、コンピューター、通信衛星、光ケーブルなどと結合し、電話のもつ可能性は驚異的な拡がりをみせています。
本展は、その歴史、デザイン、テクノロジー、マルチメディア・アートなど、幅広い視点からコミュニケーションの未来を探ります。

わが国における一般通話の幕開けは、1890年 (明治23) のこと、東京〜横浜間、加入数は197件でした。 1993年現在の加入数は5725万件、一家に1台の時代から一人1台へと着実に拡大を続けています。
それに伴って、電話とわたしたちの関わりも大きく変化を遂げてきました。 かつて用事を済ませるために、一元的に相手先とを結んでいた電話は、いま時空を超えて多元的に錯綜するコミュニケーション・ジャングルへのアクセス・チャンネルとして、常にわたしたちの傍らにあるのです。

会場で、未来へのサバイバル・ヒントを見つけていただければ幸いです。
なお、本展に際し、数多くの方々のご理解とご協力を賜りました。 厚く御礼申し上げます。

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図録・BOOKLET 『 電話
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ


会 期 (終 了)
ギャラリー名古屋
1993年12月〜1994年2月



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