階段物語り展
ごあいさつ
建築を語る上で欠くことのできない部位の一つ「階段」。 近年、都市の高層建築にはエレベーターやエスカレーターを用いるのがあたりまえとなり、昇降の機能は飛躍的に便利になりました。 しかしそんな建築にも必ず階段は存在します。便利さよりもその建築のイメージや象徴としてあえて階段をメインに設計することも数多くあります。 フラットな建物をのぞいてはほとんどの建築物にある階段、野外では自然の起伏をつなぐ階段、それらが今回のテーマです。 日本の寺院建築で、高く離れた位置に建てられた塔や本堂までの長い道のりを階段でつなぐという形式や、西洋の城の豪華な装飾がほどこされた階段室や、迷路のように四方八方に作られた階段などを見ると、洋の東西をとわず数段先は光りか闇かとも思わせる謎めいた場所として、人々が階段に対して機能だけではない心理的な何かを託してきたのを実感させられます。 今まで建物の一部として、あたりまえすぎてあえて語られることの少なかった階段にスポットをあて、その形態、機能、歴史、デザインはもとより、階段のもつ意味や象徴、人間の心理と階段の関係までをとりあげ、多角的な視点から考察していきます。 INAXギャラリー |
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図録・BOOKLET 『
階段物語り 』(在庫切れ) INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ |
ギャラリー1 |
1993年12月〜1994年2月 |
INAXギャラリー 過去の展覧会記録
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