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型イノベーション展
−凸と凹−

ごあいさつ

夥しいモノが、私たちの身の回りを取り巻いています。 オートメーション化により、大量に生産され、同時に消費されていくそれらは、"人間の手" をまったく感じさせません。 技術がブラックボックス化し、魔法のように完成品が目の前に並べられる今日、その一つ一つが作られる過程を見てみたい―この企画は、そんな思いが発端となりました。
キーワードは、「型」。
あらゆるものを産み出すかたち、ものづくりの原点です。

例えば、溶けた金属を型に流し込んで成形する−画期的な鋳造の歴史は、紀元前3500年ごろのメソポタミア地方に始まります。 現在では、美術工芸品から自動車エンジン部品まで、長い歴史の中で、さまざまなノウハウが蓄積されています。

また、近代工業化社会の中で、一つのモノを大量に作りだすためには、金型による転写が最も効率のよい加工法です。 型の精度が、製品に大きく影響するため、型づくりには、高度なテクノロジーが駆使されています。
しかし、こうした型づくりを支えるのは、やはりそこに携わる人々です。微妙な仕上げ作業や経験と勘がたよりな素材のひずみ予測など、ものづくりは、人間の知恵と創造力の結晶です。

本展に際し、数多くの方々のご理解とご協力を賜りました。 改めて厚く御礼申し上げます。

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図録・BOOKLET『 型イノベーション』(在庫切れ)
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ


会 期 (終 了)
ギャラリー名古屋
1994年3月〜5月



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