傘展
−和傘・パラソル・アンブレラ−
ごあいさつ
年間を通して降水量の多い日本は、急な雨にもコンビニエンスストアでは気軽にビニール傘が手に入り、1人当たり約4本の傘を持つ世界一の傘消費国です。
同時に、忘れものランキングでは常に王座を譲らず、無くしたり盗られたりと、あまり恵まれた存在とは言えない「傘」。
古代エジプト・アッシリアの遺跡から発掘された壁画や彫刻、中国の神話に出てくる最初の傘は、天蓋として王や貴族、僧侶らに差しかけられ、傘下のひとを尊ぶ、いわば権威の象徴でした。 その後、女性のおしゃれに欠かせない装飾品から紳士の小道具、より使いやすく実用的な雨傘へと、時代とともに傘にはさまざまな役割が加わってきました。
また、常に新しい素材や技術を取り入れながら発達してきた洋傘と、自然の竹と和紙を、そのまま一本の傘に仕上げようと努力してきた和傘・・・その傘づくりの伝統は対照的ながら、どちらにも共通する職人の徹底的なこだわりと高い技術が生みだす用の美には目を見張るものがあります。
なお、本展の開催にあたり、多くの皆様のご理解とご協力をいただきました。 INAXギャラリー名古屋 |
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図録・BOOKLET 『
傘』
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ
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ギャラリー名古屋 |
1995年9月〜11月 |
INAXギャラリー 過去の展覧会記録
■ 関連LINK 京和傘 日吉屋商店 http://www.wagasa.com/ |
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