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色彩建築
−モダニズムとフォークロア−





会場写真


会場写真

ルイス・バラガン設計「サン・クリストバル」のブーゲンビリアの花をイメージしたという壁面のあざやかなピンクとぬけるような青い空の絶妙なコントラスト。 マラケシにあるイヴ・サンローランの別荘外観の地中海を思わせる深い青色。 フォルムだけではなく、色もまた建築を語る上で大きな要素のひとつです。

今回のINAXギャラリーでは今まであまり正面きって語られることのなかった色と建築の関わりについて考えてみました。

建築の色彩はその地域の自然・歴史・風土・宗教によって異なります。 たとえば岡山県吹屋地区では赤の染料となる硫化鉄鋼が産出したことから赤い弁柄壁の美しい町並みが生まれました。 インドの僧侶の住む街は「聖なる青」のインディゴブルーで塗られています。

日本では一般的に、伝統や環境を意識したナチュラルカラーか、抑えた色合いが好まれてきましたが、ポストモダニズム以降、奇抜なかたちや色の建築が現われ、色の扱いも大胆になりました。
一方で色彩が周辺の環境を壊すという社会問題が生じているケースも少なくありません。

本展では近代建築、現代建築、そして宗教や風土に根ざす建築の作例をピックアップし、そこに施された色彩の一部を外壁の素材や塗料をもとに再現してみました。
建築における色彩の役割とは何か。建築家と建主はなぜ、この色を選んだのか。 これらの色彩の類例から想像力を膨らませて頂ければ幸いです。

展示にあたっては、関係の皆様方のご協力をいただきました。
この場を借りてあつく御礼もうしあげます。

INAXギャラリー




会場写真撮影:早川宏一(3点とも)
会場写真 図録・BOOKLET『色彩建築
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ

関連書フェア記録
東京での会期中、1Fの ブックギャラリーで開催 (終了)




会 期 (終 了)
ギャラリー1 ギャラリー大阪
1996年9月〜11月 12月〜1997年2月



INAXギャラリー 過去の展覧会記録




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