林丈二的考現学
屁と富士山
日本と海外のマンホールのふたを撮りためているという林さんの噂がきっかけとなり、のちに路上観察学会を発足することになるメンバーが一堂に会して、林さんの採集物を見る会が行われました。異能なことにおいていずれ劣らぬ面々はそれらに仰天、しばらく声も出なかったといいます。 今展では林さんがただ自らの関心のままに、ひっそりと集めてきた初期からの採集物が並んでいます。どこにでもあるモノやことだったのに、林さんの目玉だけが発見を可能にし、それ以降、モノやことには「何でもない」という状態はないのだということ、それらの存在のすごさ、そしてニンゲンは何を面白がってもいいのだという、モノやことの価値のコペルニクス的転回を起こしてくれた数々です。 名づければ「じぶん考現学」「自分の科学」と言える林さんの行為は、幼稚園から中学校までの越境通学にあったといいます。遠い通学路をひとりで楽しむために目玉のちからが養われました。そして林さんは、すでに自らの臨終までの楽しみをも計画しています。 |
「 マンホールの蓋 」写真パネルより |
「海外からの妻への葉書」 |
面白がることの達人 林さんによって、輝きを与えられた展示物からは、私たちも、あらゆることを自分流に無限に楽しめるのだと教えられました。こんな愉快なことを教えてくださった林さんをはじめとする関係の皆様ありがとうございました。
そして、ご来場の皆さまにも楽しんでいただければ幸いです。 INAXギャラリー |
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左 : 「自宅周辺のイラスト地図」(拡大) 中央 : 林さん所有の「パリの地図」(拡大) 歩いた路地には赤い線が引かれている 右 : 海外での「放屁記録」、「犬のウンコ」など |
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展示品リスト
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解説ページ
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講演会記録 (終了) |
「 靴底の小石」コレクションなど |
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図録・BOOKLET『林丈二的考現学』 ・・・ INAX出版 刊行
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関連書フェア記録 (終了) |
ギャラリー名古屋 | ギャラリー1 | ギャラリー大阪 |
2000年9月1日(金)〜 11月17日(金) |
12月1日(金)〜 2001年2月17日(土) |
2001年3月5日(月)〜 5月19日(土) |
INAXギャラリー 2000年の展覧会記録
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