生駒啓子 展
− 遠い陶 時の刻印 −
生駒啓子(いこまけいこ)さんの作品は、錆びた金属や地中から掘り起こされた遺物を思い起こさせる、遠い時間を呼び覚ますようなテクスチュアのオブジェです。
緑青がふいてきたような陶の円管を井桁のように数段に積み重ねたり、赤錆色の円筒を縦に割ったかたちを50片ほど床に並べて展示したり、陶箱の中に焼き尽くされ灰のように白くボロボロになった数十枚の皿が入っていたり、触れれば雲霞と消えてしまいそうな灰色の壷が覗いていたりします。 いずれも、消えた時間に思いを寄せるような雰囲気をもった作品です。 物質の風化や化石、漂流物といったテーマや質感は、2、3年前に、かなりの数の若手やきもの作家をとりこにしたものですが、同じように物質の千変万化する様をモチーフにしながらも、生駒さんの作品は、微生物や腐葉が醗酵した豊饒な黒土の中にあるような濃密さをもっています。 |
注/写真は、新宿会場のものです
KEIKO IKOMA 作家略歴
1972 |
グループ展
個展 |
ガレリア セラミカ 新宿
会期 : 2001年9月6日(木)〜30日(日)
休廊日 : 9月19日(水)
2001年
展覧会記録
ガレリア セラミカ 札幌
巡回展 会期 : 2001年10月5日(金)〜29日(月)
休廊日 : 毎週水曜日
2001年
巡回展記録
注/ガレリアセラミカ札幌は、
2002年11月19日をもちまして休廊しています
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