木村年克 展
− 記憶の層、陶のひとがた −

木村年克(きむらとしかつ)さんの作品は人体のかたちをした陶のオブジェです。濃淡の茶色の土を順次重ね、層によって全身のフォルムをかたちづくります土の有機的な感覚が、まさに生命の呼吸している様子に近いものを与えて、「在る」というより「居る」という感覚をおぼえる迫力ある作品です。 当初よりずっと、たたら板を重ねた層による作品をつくってきました。当初は層そのものを生かす幾何学形体をつくっていましたが、幾何学形体の意味に疑問を感じ、生き生きとしたものを感じられるかたちは何かと考えた時に、人体が浮かんで来ました。人体というかたちは宗教や時には政治的な意味まで連想されがちですが、身近なだけに見る人が様々に感じ取れる空気感を、作品にもたらす力を持っているとも言えます。

写真は新宿会場のものです

TOSHIKATSU　KIMURA　作家略歴

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1972 京都府生まれ 1996 京都精華大学美術学部陶芸分野卒業 グループ展 1995 三人展 ギャラリーすずき 1996 三人展 ギャラリーマロニエ WAVE×WAVE SIGARAKI信楽伝統産業会館 開かれた世代 新人推薦展 アートライブ・みつはし 公募展 1994 朝日陶芸展 入選 1995 ストリート・ファニチャー縮尺模型展(有田) 入選 1996 JCC ART AWARDS立体部門優秀賞(元立誠小学校) 1998 朝日陶芸展 入選 国際陶磁器展美濃 審査員特別賞 1999 京都美術工芸展 優秀賞 朝日陶芸展 入選 北陸中日美術展 入選

ガレリア セラミカ 新宿 会期 : 2002年9月3日(火)〜26日(木) 休廊日 : 9月4日(水)、18日(水) 2002年の 展覧会記録 ガレリア セラミカ 札幌 会期 : 2002年10月4日(金)〜29日(火) 休廊日 : 毎週水曜日 2002年の 巡回展記録 注/ガレリアセラミカ札幌は、 2002年11月19日をもちまして休廊しています

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