めいてつブックセンター

2002年10月 ご紹介

今月と来月の営業日誌は日本海側から初めてお届けします。 北陸の雄・金沢の書店です。 JR金沢駅東口前、高層ビジネス棟がシンボルマークの大型複合施設リファーレは、数年前の周辺再開発に伴い、1996年にグランド・オープンしました。 この中に、今回ご紹介するめいてつブックセンターがあります。 市民の足であるバスの殆どが停車し、車内アナウンスでも施設名に続いて書店名が紹介され、すっかりお馴染みです。 ビジネス棟と住宅棟の中間に位置する低層ビルのガラス扉を開き、エスカレーターを2Fへと上がっていくと書店です。 一昨年に売場面積を1フロアに集約し、それでも380坪もの広さを誇ります。

入店して先ず目に飛び込んでくるのが、"Chirdren's Books"と大きく表示された児童書のコーナーです。 球形照明に誘われるように入っていくと、まるでおとぎの国のような贅沢な空間が奥にしつらえてあります。 暖炉セットと小さなベットが設けられ、その手前にはハリー・ポッター関連書が並んでいました。 小さなお子様連れのお客様にも、ゆっくりと本を選んで戴こう、という配慮です。 その姿勢は、店内に設けられた椅子や、ゆったりした通路、低く抑えられた書棚など、店内のあちこちに表れています。 フロア中央には雑誌、文庫、実用書が、それを取り囲むように、児童書、コミック、学生参考書、専門書、芸術・音楽、文芸書の棚が並んでいます。 各コーナーの通路に面した平台では、ジャンルごとにフェアが行なわれています。 一ヶ所に集中させたレジとインフォメーション・カウンターには専属の担当者がおり、各ジャンルの棚担当者は、それぞれの棚づくりや仕入に集中できるようになっています。 これはオープン当初からの体制です。 また、専門書にも力を入れており、医学、建築・工学、自然科学、教育、人文・社会、宗教、哲学・・・店の奥にズラリ並ぶ専門書は店全体の1/3強を占めます。 中高年男性を中心に固定のお客様を着実に増やし、全体に売れ行きが良く、なかでもビジネス書が好調です。 店には外国人のお客様もよく訪れます。階 上に石川県国際交流協会の事務所がある関係です。 レジ裏の棚の日本語教材や洋書・ぺーバーブックなどは、金沢市内でも充実した品揃えです。

店内約24万冊の在庫は、棚ごとに番号管理され、店員に依頼すれば、検索機で在庫有無と、置かれた棚の位置を調べて貰えます。 今でこそ、大型書店では当たり前のシステムですが、6年前のオープン時から取り入れています。 お客様にもすっかり定着し、在庫問い合わせの電話がとても多いそうです。 特に土曜朝のNHK-BS2「週刊ブックレビュー」など、テレビの書評番組で紹介された書籍の反響は大きいといいます。 この検索機能を生かし、インターネット書店「本やタウン」にも参加しています。 「本やタウン」とは、全国1200店以上の書店が集まるショッピングブックモールで、登録した書店(サテライトブックストア)であれば、サイトを訪れたお客様が注文書籍の受取先を任意で指定できる仕組みです。 めいてつブックセンターは、これに加盟している市内6店舗のうちの一つです。 INAX出版の書籍は、新刊も毎回まとまった数のご注文があります。 オープン当初からずっと建築書コーナーに置かれています。 担当者はオープン以来のベテランです。 本は実は文芸書が大好きだそうで、逆にそれが建築書を仕入れるにあたってバランスが取れているのかもしれない、と言います。 フェアを考えるのも新鮮で楽しいそうです。 金沢では今年「加賀百万石博」が開催され、例年より多くの観光客が訪れています。 現在、東口駅前のロータリーは整備の真っ最中です。 来春に駅の西側に石川県庁が移転予定で、将来的には北陸新幹線の開通も見込まれています。 駅周辺の更なる活性化が期待されています。

めいてつブックセンター

(920-0853)
石川県金沢市本町1丁目5-3
リファーレ（めいてつエムザ）2F
TEL : 076-260-2555
FAX : 076-260-2559

営業時間：午前10時〜午後8時
火曜日不定休(めいてつエムザに準ずる)

めいてつエムザ ホームページ : http://www.meitetsumza.com/

本やタウン サテライトブックストア ホームページ : https://www.honya-town.co.jp/satellite/index.html