2003年04月 ご紹介 |
三省堂書店名古屋高島屋店を紹介します。 話題になったグランド・オープンから今春で丸3年を迎えました。駅直結のデパートの11階にある約550坪のマンモス書店とあって、今なお市内トップの集客力を誇ります。 商品は階下のデパートを訪れるお客様に合わせて幅広く揃っています。先ずメイン・ゲートの位置に、新刊書籍と雑誌、フェアコーナーがあります。フロアを囲むように、コミック、学生参考書、児童書、芸術、奥には力を入れている洋書の棚が続きます。フロア中央には、文芸、実用書、地図やガイドマップ、コンピュータ関連書があります。通常これらはあまり目立たぬ場所に置かれることが多いのですが、開店当初からこのレイアウトに大きな変更はありません。反対側には医学、理工、人文、ビジネス書の棚が並びます。 |
また絵本を広げられる"絵本の広場"のスペースも、お子様連れのお客様には嬉しいスペースです。毎月第2土曜日には店員による読み聞かせ会も行なわれます。東側(桜通側)に面した見晴しの良い"読書の広場"も人気です。取材時には医学書・看護書フェアが開催されており、夏には恒例の土木建築書フェアを予定しています。 店内を見ているうち目を引いたのが、中央レジ前の電子辞書のコーナーでした。聞けば実はこの店のヒット商品とのこと。一番の売れ筋は、広辞苑から外国語会話集まで23辞書を揃えたC社製で、30000円近い値段にも関わらず一日に3〜5台は売れています。しかしこの小さな一台に詰まったデータ量や、辞書から辞書へ単語データがリンクして調べられることを考えれば、それもなるほどと納得できます。プレゼントではなく自分で使う為に買い求める方が圧倒的とか。新入学シーズンのこの4月には200台以上の売れ行きを見込んでおり、取材時にもC社の営業担当者が訪れ、在庫チェックを行なっていました。 |
その電子辞書も受け持つ建築書担当氏に、忙しい合間をぬって話を伺いました。 この店を蔭で支えているのが、17名の正社員のほかアルバイトの存在です。その数なんとケタ違いの120人。この春はちょうどベテランのアルバイトが抜けてしまい、新入学の時期にも重なって「とにかくあっという間に一日が終わってしまう」そうです。取材した日の午前中も、図書券の贈答用の封詰めが約300セットもあり、その作業中にも問い合わせ電話が止むことがなかったそうで、聞けば聞くほど驚異的な忙しさです。
一年前、「自分の受け持ち棚に行こうにも、店内を移動中にお客様に次々に声をかけられ、辿り着くのに1時間かかることも」というエピソードを、当時の担当氏が笑って話していましたが、今でもそれは変わらないそうです。店内には平仮名検索できるナビゲーション機が設置されているのですが、混雑時には行列が出来てしまうので、やはり店員に声をかけるお客様が多いようです。「つまり商品が無くて探している方が多いということでもある。建築書の一部の品揃えも構成もまだまだ栄の競合店には敵わない」と苦笑されます。 |
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〒450-6004
愛知県名古屋市中村区名駅 1-1-4
ジェイアール名古屋高島屋 11階
TEL : 052-566-8877
FAX : 052-586-5717
営業時間 : 午前10時〜午後8時
休店日はJR名古屋高島屋店に準ずる (4、5月は無休)
三省堂書店URL: http://www.books-sanseido.co.jp/
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