丸善仙台アエル店

2004年1月 ご紹介

仙台は、JR仙台駅の2階から四方に伸びるぺデストリアンデッキが、駅前の主要なビルを結んでいます。地上階は車優先にできているため、人々は駅前ぺデストリアンデッキを基準に行動しているように見受けられます。 駅に向かって左側、ぺデストリアンデッキのいちばん端に、ガラス張りの美しい31階建の高層ビルAER(アエル)があります。

2〜4階はコーヒーショップ、ファッション、インポートショップ、眼鏡などの店が並びます。5〜8階は仙台市が設置する仙台市情報・産業プラザ "ネ！ットU" となり、多目的ホールやセミナールームをはじめとする、情報受発信型・マルチメディア対応の市民施設となっています。その上30階までオフィス・フロア。28、29階は2003年 5月26日に オープンしたばかりのせんだい男女共同参画財団の運営する "エル・ソーラ仙台" で、図書館、市民交流スペース、キッズコーナー、研修室など、市民の活動のためのフロアとなっています。

丸善仙台アエル店はアエルの1階にあります。もちろん1階からも入ることができますが、ぺデストリアンデッキからアエルの2階に入って、中央のエスカレーターから1階に降りていくことをおすすめします。エスカレーターを持つ書店は多くありますが、たいていはフロアの脇に目立たないように設置されます。アエルのように、書店の中央に降りたつようにレイアウトされているのは珍しく、広い吹き抜けのスペースから明るい書店へと降りていくときは、劇場にいるように気持ちが高揚します。 降り立ったフロアが606坪というワンフロア東北最大売場面積を誇る書店店鋪です。 雑誌、文庫、コミックなどの一般書籍から、洋書、コンピュータ、人文・理工などの各種専門書まで、蔵書はなんと約50万冊。それがところ狭しとならんでいるのではなく、ゆったりと配置されています。棚の高さも、照明も、お客さんの立場にたって設計されていて本が選びやすいのが特徴です。2002年8月31日 新規オープンしてまだ日も浅いので、書店内も本もピカピカです。 人文・理工のコーナーは建築、芸術、社会学、カルチュラルスタディ、思想など、充実した品揃えで、見ていて飽きることはありません。店内には椅子もあり、ゆっくり時間をかけて選ぶことができます。

建築・インテリア関連だけで10本の棚があり、うち建築論が2本。その他、『GA』や『a+u』など雑誌のバックナンバーが豊富なことも魅力のひとつです。INAX出版の書籍は、建築の棚に「INAX」のインデックスとともに『10+1』、『10+1 Series』、『BOOKLET』などほとんど揃えていただいています。最近では仙台の建築家である阿部仁史さんも登場している『リノベーションスタディーズ』を平台二カ所で展開して、書店員さんによれば「とても売れました」とのこと。 仙台は駅前に、丸善仙台アエル店のほかアイエ書店駅前店、ジュンク堂書店仙台店、そして昨年12月3日にオープンしたばかりのジュンク堂書店ロフト店、と書店が競合しています。それぞれの書店が特徴を打ち出してくれるのは、お客さんにとっては一番の楽しみであり、書店にとっても腕のみせどころでもあるでしょう。これからが楽しみな仙台です。

丸善仙台アエル店

〒981-6104
宮城県仙台市青葉区中央 1-3-1
AER 1F
TEL:(022)264-0151
FAX:(022)264-0112

営業時間 : 10時〜21時
日・祝日 : 10時〜20時
休日はAER休業に準ずる

ホームページ： http://www.maruzen.co.jp/