INAX出版
の書籍が置いてある全国の書店をご紹介します
(在庫の有無は書店にご確認下さい)。
このページは、INAX出版・営業担当者が毎月連載します
2004年03月 ご紹介 |
私が初めてジュンク堂書店池袋本店に伺ったのは97年8月、開店3日後の残暑厳しい夏の日でした。一点一冊でも多く棚に揃える為に平台を敢えて置かず、専門書に強い書店として関西では有名なジュンク堂が、関東―それも池袋という都内有数の書店激選区に初進出すると、オープン前から注目を集めていました。休日とあってまるでお祭りのような賑わいで、お客様がエスカレーターで上へ上へと吸い込まれてゆく様が、ガラス張りのビルの外からよく見えたのを覚えています(こっそりと視察する筈が、応援要員で来ていた三宮の店長氏と目が合ってしまい、場のなりゆきで社長さんにまでGパンにTシャツ姿で挨拶した赤っ恥は忘れられません)。 |
01年のリニューアルを機に、店鋪面積は倍の2000坪となり、各フロアにあった会計レジを無くして1階に一本化させました。これにより各フロアスタッフは担当の棚や細かな問合せに、より集中できるようになったそうです。
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他の支店に比べ、棚は面陳(表紙を見せた並べ方)を多用し、本以外のグッズ類が意外に多いのが、グループ内はもちろん国内最大の店鋪面積を誇る池袋本店の特徴の一つです。
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マニアックなグッズのみならず、9階芸術書フロアには『民藝』という日本民藝館と一部の店でしか扱っていない冊子、7階の建築書棚の一角にも建築事務所アトリエ・ワンが作成したパリ13区に限った建築マップなど、ヨソではなかなか手に入らない紙媒体も揃えています。中でも道具学会発行の『季刊道具学』は貴重な逸品です。物品を仕入れ易い東京に店があること、例え一年めの新人であっても担当した棚の中で「これぞ」と思う品を試せる自由さが、この厚くて深い品揃えの大きな要因となっているようです。 |
フェアなどのイベント企画も各フロア担当者の腕の見せ所です。2〜4月には日本分類学会連合による連続トークセッションが続きます。加盟学会名は貝類、鞘翅、蘇苔類、プランクトン、藻類・ダニ、菌学会…などなど、各学会の宣伝パネルを見ていると、頭の隅に眠っている知識欲をくすぐられる思いがします。これらの学会誌を扱った「何種類の生物が日本にいるか知っていますか?」フェアも(地味ながらも)7階カウンター前で開催中です。 INAX出版の書籍は「9割近いお客様が男性」という、この同じ7階にあります。開店当初からほぼバックナンバー全点が揃えられ、カウンター側から数えて17本めの棚にTenPlusOneやALBUMなど、18本めの棚にBOOKLETのシリーズがあります。当社新刊は(特集内容にも左右されますが)都内でもかなりの数が売れる書店です。1月刊行の『現代住宅研究』も好調で、1階の新刊・話題書コーナーにも置かれていました。 今回取材した開店当初から居る理工書担当とは、三宮店に勤務していた頃からのお付き合いになります。転勤当時まだ東京ではジュンク堂の知名度は低く、引越の際に「何の商売なのか?」と不動産屋に怪訝顔で訊ねられ、法人契約をするのがとても大変だったこと、翌年2月に大雪が降った日の午後はお客様より従業員の方が多くて困ったこと、その頃の新聞ミニ広告に「今なら空いてます」と冗談のようなコピーをうったことなどは、今となっては懐かしい思い出だそうです。 |
ジュンク堂書店池袋本店
東京都豊島区南池袋2-15-5 (〒171-0022)
TEL : 03-5956-6111
FAX : 03-5956-6100
営業時間 : 10時〜21時
元旦のみ休業
ジュンク堂書店ホームページ : http://www.junkudo.co.jp/
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