カトウチカ展 HOME

INAXギャラリー特別企画展10daysセレクション
－予兆のかたち７－
カトウチカ展
カトウチカ展

開催期間	2005年8月19日(金)～8月29日(月)
休廊日	日祝日
時間	10:00～18:00
入場料	無料

■ アーティスト・トーク ■
会場にて、制作のことなど作家ご自身に語っていただきます。
8月19日(金）　18時～19時　先着順、入場無料
>>10days セレクション　栗山斉展

カトウチカさんの作品は映像です。画廊の窓外に流れる川、画廊の壁一面にも流れる川の映像、別の壁にはボートを漕ぎ続ける人の映像と、錯覚で酩酊しそうな設定の中、観客はぼんやりと本のページが写ったネガプリントを持ってそこに立たされます。まるで濡れないまでも川にはまり、流れる水にたゆたう気持ちになる作品です。カトウチカさんの作品もまた、現在の映像なのに、古い8ミリや16ミリフィルムのように、ゆっくりとした血流のようなリズムが特徴です。
自らが手に持った本（のプリント）が映像の水に浸されていく感覚、掌に水をすくっていくような、自分の肉体の一部が水を孕んでいくような、瑞々しい空気感が充満します。水の映像を通して、見る者がイメージの内外を行き来する不思議な作品です。

カトウチカ展

カトウさんは、タオルや自分で撮影した写真、白い小さな積み木のようなオブジェ、プッシュピンといった細々とした日常の道具をアトリエのような白い部屋に点在させたインスタレーションや、壁に映る光も作品の一部として撮影した情景の写真など、穏やかな光、強い光、時間や天気の変化を微妙に感じさせる光と、しっとりと水に濡れているような独特の空気感が特徴的な作品をつくってきました。
その活動も個人の作品だけでなく、ユニットを組んでのプロジェクトやワークショップなど、人やものがクロスオーバーした、交錯した関係性のある作品を継続して制作しています。複雑に入り組んだ川のインスタレーションは、そうした背景の多様性もあるのでしょうか、真夏の東京の画廊に清涼感だけでない、ゆったりと深く思いを巡らせるような雰囲気をつくり出します。

Kato Chika　作家略歴

2002年		東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 Artists Group=PLUG 結成
個展
2002年		「名前のない時間」名刺入れギャラリー - Passage- Oギャラリー内銀座「作庭」� Space Kobo & Tomo 銀座
2003年		Escalater Driving」　OギャラリーTop・S 銀座
2004年		「作庭」 Space Kobo & Tomo 銀座
2005年		「Reading Water」art & river bank 多摩川
グループ展
1999～ 2001年		『路上アート展「結」』北千住（学生による自主企画・運営）
2002年		『Discovery 2002』 KeyGallery グループ展銀座『TAP2002』先端芸術表現科企画「見えない川」取手市『千葉アートユニバーシアード』Art Front 企画参加
2003年		『青山スパイラル－SICF』青山『Artists by Artists』デザイン会議企画　森アーツセンター六本木
2004年		JRタワーアート計画『ちいさな私のおにわ展』入選 (PLUG「Floating Garden」) アートフロントギャラリー企画 JRタワー札幌
2005年		日韓交流　『 Outside Video Festival 』 Alternative Space Loop 企画/住友文彦推薦「Reading Water」ソウル韓国　　　　　　　　　　『 screaming video screaming 』杉田敦企画「加速する色彩」 gallery archipelago 京橋
受賞歴
2005年		武蔵野市立大野田小学校パブリックアート公募プロジェクA部門優秀賞「ユメノタネ・ハコブ・マク・ハル」2005年完成武蔵野市主催タウンアート企画
PLUG Art Project
2002年		『変換≒Translation』原倫太郎＋原游 PLUG企画上野－谷中アートリンク
2003年		『-Double Mapping-』 Kato Chika+PLUG PLUG企画　代官山ヒルサイドギャラリー
2004年		『ニョロテキスタイル』 Sekino Hiroko+PLUG PLUG企画長野アート万博／長野県立信濃美術館

INAXギャラリー2
TOP PAGE

INAX アート・ニュース
展覧会パンフレットに
記載されているリリースです

INAXギャラリー2
2005年
展覧会スケジュール