gallery2
横内賢太郎 展
-滲む筆致 揺れるドローイング-
開催期間 2005年9月1日(木)〜9月28日(水)
休廊日 日祝日
時間 10:00〜18:00
入場料 無料

■ アーティスト・トーク ■
会場にて、制作のことなど作家ご自身に語っていただきます。(終了しています)
9月1日(木) 18時〜19時 先着順、入場無料

◇Art&News

横内さんの作品は水彩のように滲んだタッチが特徴的な油彩です。モチーフは開いた写真集や画集の1ページ。カラフルなマイセンやウエッジウッドのお皿や有田焼の大壺が描かれているようなのですが、開いたページに光が反射している様が薄墨色の影に塗られ、植物文様もゆらゆらとした曲線で、水槽越しに見ているようです。瞬きをした瞬間、ストップモーションで瞳が外部を認識できるとしたら、こういう風景なのではないかと思わせる独特の視覚世界です。
多湿な気候の日本の風景は、水墨画や水彩画といった水分を多く含んだ描写方法で巧に描かれてきました。横内さんは、織物や洋食器といったヨーロッパ文化の感じられるモチーフをその技法で描きながら、色彩が滲み光が跳ね回り、画面にあるものが動いているかのようにとらえています。かつての印象派が得たような感覚が、圧倒的な視覚の容量を増して現代に甦ったようです。
窓から見える空や雲、真っ白なベッドリネン、テーブルの上の切ったばかりのオレンジの滴るような空気感など、私的な日記や日常生活の一瞬を拡大して描くことも、昨今に多いスタイルですが、横内さんの作品は、モチーフに類似点をもちながら、何層もの空間感や遥かという時間感覚、水中や宇宙の重力の中にある作家自身の感覚が描かれています。横内さんの作品からは、万華鏡のようなまばゆさと、瞬時にかたちを変えてしまう風の流れなどの記憶の感触が伝わって来ます。



Yokouchi Kentaro 作家略歴
1979年 千葉県生まれ
2002年 武蔵野美術大学 造形学部油絵科 卒業
2004年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修了
京都市立芸術大学大学院 博士(後期)課程油画領域 入学 現在 在学中
個展
2003年 Studio J(大阪)
グループ展
2002年 Vector 12 (CASO/大阪)
2003年 ART CAMP (CASO/大阪)
2003年 One Cup Cosmos (Cafe'y Galeria 風華/愛知)
2003年 Fuzzy Fiction Fragments (同時代ギャラリー/京都)
2004年 新言語 vol.2 (YEBISU ART LABO Gallery/名古屋)
黄色の庭 弐 (mori yu gallery/京都)


INAXギャラリー2
TOP PAGE
INAX アート・ニュース
展覧会パンフレットに
記載されているリリースです
INAXギャラリー2
2005年
展覧会スケジュール

ページのトップに戻る

INAX | mail:xbn@i2.inax.co.jp (件名・メールタイトルは必ずお書き添え願います ) |
Copyright(C) INAX Corporation All rights reserved. 本ウェブサイトからの無断転載を禁じます。