ceramica

一色智登世

一色 智登世 展
― 陶のオーナメント 結晶のかたち―

2005年10月7日(金)〜11月3日(木)
10:00-18:00 休廊日:10月19日、11月2日(水)


■ アーティスト・トーク ■
10月7日(金)18時半〜19時半
会場にて、制作のことなど
作家ご自身に語っていただきます。
先着順、入場無料


一色さんの作品は、近代建築で見かける柱飾りや華やかなオーナメントのようで、高さ160cm程の壁や台から垂れ下がるように設置される陶のオブジェです。
リング状の土がブドウのように重なって90cm幅まで空間に広がっていたり、板状の土が合わさって、花弁のようなかたちを成しています。それぞれ色土が練り込まれて、ブルーやグリーン、イエローのグラデーションに色付けされ、淡い色合いが明るく爽やかでコンテンポラリーな印象です。また、やきものや土のザラッとした表情もかすかに残っていて、土のイメージが空間に広がっていく様は、ダイナミックです。リングや紐の集積でつくられるパターンは向こう側を透けて見せ、パーティションのように空間を遮りながら、向こう側の空間と繋がっていく、軽やかさがあります。
今展では、会場の真ん中に台から下がる作品を2点、両側の壁に、壁から直接下がる作品3点を設置し、合計5点で空間構成をする計画です。台から下がる作品はその周囲をグルッと周って見ることができます。
一色さんは現在美術大学の大学院生で、この「Crystallize(結晶させる)」と名づけられた作品をつくり始めて未だ一年です。今展が初個展開催となります。
「結晶」とは、雪の結晶のように原子が規則正しく配列してつくられる個体を意味しますが、「愛の結晶」、「努力の結晶」と使われるように、関係性における現象や成果をあらわすこともあります。
一色さんのイメージする結晶は、想いを具現化させる後者を指しているようです。
土の可塑性、焼くことによって生じる色彩やかたちの変容、硬化など独特の性質を魅力的に感じて、この世界に挑んでいます。
一色智登世

一色智登世

一色智登世 一色智登世 一色智登世


Isshiki Chitose プロフィール
1982年 大阪生まれ
2005年 大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業
大阪芸術大学大学院芸術研究科博士前期入学
グループ展
2004年 「CERAMIC DECORATIONS」インテックス大阪


2004年 展覧会記録  2005年 展覧会スケジュール


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