INAX出版 の書籍が置いてある全国の書店をご紹介します(在庫の有無は書店にご確認下さい)。
このページは、INAX出版・営業担当者が毎月連載します
2005年10月 ご紹介 |
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約2年ぶりに北海道の書店をご紹介します。 |
お店を訪ねてみて印象的なのは、明るく開放的な空間です。左側の入口を入ると、左手の壁面にはずらっと雑誌を面陳できる背の高い什器が並んでおり、その迫力に圧倒されます。しかしながら、視線を遮らないくらいに高さを押さえた棚や、3メートルは越しているであろう高い天井、そしてお店の前面が総ガラス張りになっているためか、圧迫感はまったく感じられません。また、ところどころに置かれたガラスのショーケースやジグザグとくねるようにデザインされた什器など、店内からはいわゆる旧来の紀伊國屋書店とは一味違ったテイストが感じられます。 |
店内には、いたるところに彼のアイデアが活かされています。面陳棚は、お客様が本を取り出しやすいように上の段になるほど手前に倒れかかるように傾斜がつけられていますし、レジのサインとしては、コインをイメージした円盤状のオブジェが天井から吊り下げられ、遠くからでもレジの位置がすぐわかるように工夫されています。また、アイランド型の什器の側面に見られるハの字型のラインは着物の襟のイメージ、フロア全体に縦、横と変化をつけて並べられた棚は畳のイメージというように、日本を意識したユニークな発想も取り入れられています。タン・カイギー氏は、棚に本が入り、お店がオープンしてからも何度か来店され、什器のレイアウトや書籍の見せ方についても熱心にアドヴァイスされていかれたとのことで、建築家としてのこだわりが窺われます。 |
![]() 傾斜のついた棚には襟のデザインが |
![]() コイン型のレジサイン |
![]() 回転する時計(左奥)と『ちびくろさんぼ』 |
このようなデザインは什器だけでなく、書籍のカテゴリーをそれぞれのカラーで区別する空間作りにも及んでいます。哲学・思想など人文科学のコーナーは聡明感のある水色、自然科学のコーナーは宇宙を思わせる濃紺、芸術のコーナーは面陳された美しい装丁が映えるグレーで統一されており、その空間にいるだけでも何か新しい発見ができるのではないかと、じっくりと本探しに没頭してしまいそうです。一方、児童書の売り場には、くるくると回転する時計が立てられ、復刊して話題となった『ちびくろさんぼ』のぐるぐる回るトラの表紙とあいまって、ポップで楽しいコーナーが演出されていました。 |
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![]() さて、INAX出版の書籍は自然科学の建築書コーナーと、芸術の建築美術のコーナーの2ヶ所に分けて、ほぼ全点取り扱って頂いています。現在は、新刊以外は書棚に1冊づつ収められているという状態ですが、担当の方が2Fレジ前の面陳棚を通りかかった時に言ってくださった「ブックレットのフェアをこの棚でやったらきれいでしょうね」という何気ない一言は、札幌の書店と東京の版元と遠く離れてはいますが、また一つ、頼もしいすてきな本屋さんができたことを実感し、嬉しく思いました。 |
紀伊國屋書店札幌本店
〒060-0005
札幌市中央区北5条西 5-7
sapporo55
TEL:011-231-2131
FAX:011-241-0526
営業時間:10:00〜21:00
休業日:なし
紀伊國屋書店ホームページ:http://www.kinokuniya.co.jp/
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