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泥小屋探訪展 - 奈良・ 山の辺の道 -
Visit to Mud Walls : Historical Landscape of Yamanobe-no-michi Path in Nara
解説/展示品リスト Words&list  会場写真すべてINAXギャラリー名古屋

山の辺の道は奈良と桜井を結ぶおよそ33kmの道です。奈良に都がおかれたころに官道として開かれた道のひとつで
歴史に登場する道では日本最古の官道といわれ、古社寺や古墳が点在し、ゆっくりと時が流れる泥小屋の宝庫でもありました。
展覧会場では、うねうねと続く山の辺の道を辿り、角を曲がるとひょっこりと姿をあらわす泥小屋や崩れかけた表情が美しい泥壁の光景を、下道基行氏の撮りおろした写真で再現しています。万葉の昔から人々が心惹かれ詠んだ歌(11首)、山の辺の道はもちろん日本中の泥小屋や土壁のある風景を記録してきた小林澄夫氏がよせたメッセージのほかに、素朴な泥の造作に混じって散見される奈良の左官の見事な技を袖壁の模型で紹介しています。
泥小屋探訪展 泥小屋探訪展
山の辺の道を模したつくりの会場
泥小屋探訪展 泥小屋探訪展
山の辺の道、万葉歌碑が路傍に立ち並ぶ


泥小屋探訪展 泥小屋探訪展 泥小屋探訪展
袖壁(町家の2階部分側面に設けられる防火壁。贅を尽くした壁には家紋などの意匠が施された) 藁すさ、紙すさ、麻すさ


展示品リスト
資料名 内容 点数 サイズ(mm) 撮影/執筆/所蔵
ごあいさつ 文字パネル 1 B1(728×1030) INAX
無題 文字、写真パネル 1 B0(1030×1456) 執筆:小林澄夫/撮影:INAX
泥壁・泥小屋の風景 写真パネル(コルトン) 1 1000×2000 撮影:下道基行
泥壁・泥小屋の風景 写真パネル 3 1000×2000
18 B1(728×1030)
1 B1変型
4 B2(515×728)
9 A3変型
「山の辺の道」地図 パネル 1 1000×1000 INAX
「山の辺の道」の万葉歌碑より 文字 11

漆喰袖壁の見本
1 1250×1140×1890 所蔵:奥井建設
漆喰袖壁の装飾部下地
2 300×300×40
漆喰袖壁の工程 写真パネル 3 A3
黒漆喰の見本
1 310×350×60
奈良の荒土
2
麻すさ 白雪すさ、油すさ、晒しすさ 3
すさ(つた)。塗り壁の補強や亀裂防止のため、土や漆喰に混ぜて使う繊維材料の総称。写真は油すさ。南京袋など油がしみこんだ麻袋をほぐしたもので、防水効果が高い。
藁すさ
1
紙すさ
2
布海苔
1
晒しすさ(左)と布海苔(右)。すさは、漆喰を緊密で滑らかな肌に仕上げるために欠かせない。大麻やマニラ麻の繊維をほぐしている。漆喰に混ぜる海苔は海草の一種である銀杏草(ぎんなんそう)や角又(つのまた)を乾燥して寝かしたもの。
左官鏝
6
かたち、大きさのさまざまな左官鏝を用いる。
鏝板
2
「猫」の型
1 400×150×120
「猫」と呼ぶ俵型の土団子を大量に効率良くつくるための型。元来は手で土を叩きながらまるめた。
東大寺の土塀修復の際、用いられた。
土壁の材料
1

蟻の巣から排出された粒土
1
所蔵:INAX
古瓦
10

山の辺の道、泥壁、泥小屋ほか 映像 3 約5分 所蔵:INAX


計89

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見学会『泥の詩人・小林澄夫さんと歩く丹波篠山の旅』

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