2006年1月 ご紹介
現在開催中の「ギャラリー・間20周年記念展 日本の現代住宅1985-2005」(会期:2005年12月8日〜2006年2月25日)の特別協賛に、「レモン画翠」とあるのをご存知だろうか。1/30、1/100スケールの123の住宅模型がならぶ、あの模型材料は、設計製図・建築模型・デザイン・絵画材料の専門店、レモン画翠さんで取り扱っている。 |
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JR御茶ノ水駅・聖橋口を右手に少し歩くと、黒地の縦長看板に白文字で大きく「LEMON」と見えてくる。エンジ色の落ち着いた外壁の5階建てのビルがレモン画翠さんだ。 | |
創業は大正12年。東京都小石川に洋画画材卸商を開業したのがはじまりだ。昭和6年には東京美術学校(東京芸術大学)内に売店を開設している。昭和10年に東京新宿に画材小売店「画翠」を開設。その後現在の場所に喫茶店「レモン」を開店。続いて画材小売店「画翠」も同住所に移転した。印象的なレモンという響きは喫茶店の名前から来ているのだ。 |
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元が画材店であることは、今の店舗の1階が額縁ほか画材売場になっていることからもうかがえる。2階に設計製図材料が、3階に建築模型のパーツが、4階に建築模型のベースになる材料があり、どのフロアも隅々まで整然と商品が配され、スペースに無駄がない。
聞くと、レイアウトにはかなり工夫されているという。 |
3,4階の商品は、以前はワンフロアにあった。商品の増加にともない今のようなかたちになり、また、昨年10月には大幅にレイアウトを変更したという。ただ、ひとつ変わらないことがある。それは、中央に取られた広いスペースだ。
「この店には目的をもったお客様がいらっしゃいます。ご相談に応じたり、模型を開いたりしていただけるように、スペースを広く取る努力をしています」 | |
というお話には、接客を重視する“建築にいちばん近い画材店”を自負されている一端がうかがえる。実際におうかがいしている最中にも、「模型を見てもらえますか」と相談する学生さんがいた。
多い日には、1日に170〜80の来客があるという。その7割は学生だ。
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私共の出版物は3階左奥の書籍コーナーに置いていただいている。この店に訪れるお客様に何が必要なのか、その答えのひとつとして置かれているという風で、フロアに非常にまとまりがある。そのためか、選書もいつも的確なので、安心してお任せしてしまっている。
フロアチーフの堀田さんほかスタッフの皆さんも、お伺いするときは接客に大忙しなのに、丁寧に応対してくださり、行く度に“幸せを感じる”お店なのだ。 |
(〒101-0062)
東京都千代田区神田駿河台 2-6-12 レモンビル
TEL:03(3295)4681
月〜金曜日営業時間:午前10時〜午後8時
土日・祝日営業時間:午前11時〜午後7時
ホームページ: http://www.lemon.co.jp/
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