INAX出版
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このページは、INAX出版・営業担当者が毎月連載します
2006年03月 ご紹介 |
先月に引き続き、動物園内にあるショップ−今月は東京都恩賜上野動物園「リトルトランク」をご紹介します。
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商品で目につくのは圧倒的にパンダで、どの商品ジャンルにおいてもダントツの人気を誇ります。 マグカップやハンドタオル、コースターなどの雑貨の絵柄、書籍の表紙、お菓子コーナーには人形焼までありました。 ポストカードも16種類あり、素人目にはみな同じに見えるこれらは、ランラン、カンカン、トントンなど歴代のパンダ達で、裏を返すと来歴情報まで詳しく記載されていました。 一番人気はぬいぐるみで、最も多い時期で1ケ月に1000個以上が売れます。 まさにジャイアントなサイズは一体16,800円もする品ですが、小さなお子様が自分と同じくらいあるこの人形を抱きかかえて離さない姿もしょっちゅうだとか。 外国からのお客様には日本的なデザインの「和パンダ」のTシャツ(上野動物園オリジナル)などが好まれています。 |
もちろんパンダだけでなく、アイアイ、アシカ、オカピ、カワウソ、カメレオン、サンショウウオ、カラフルな色を身に纏った昆虫など、グッズ類に姿を変えた生きもの達を店内で目にすることが出来ます。 ぬいぐるみでは、棚の上にはライオンが寝そべり、ヒョウの視線の先ではワシが羽を広げ、ビッシリと並んだペンギンたちはフェアリーにイワトビにフンボルトにエンペラーのヒナまで5種類が勢ぞろいです。 キリンの長い首や象の鼻の動きが自在に変えられる「ポキポキアニマル」も人気商品です。 「動物への愛情に溢れた、目の肥えたお客様がとても多い」というこちらのショップでは、多摩と同様に企画担当部門と検討を重ね、商品の開発と品揃えに力を入れています。 最近のおススメはオリジナル・ブローチで、アリクイ、オカピ、クロサイ、ツチブタ、ハンビロコウの5種類で、一つ一つ作家さん手作りによるものです。 このほか、動物画家の薮内正幸(1940-2000)の絵が描かれたマグカップ、スワロフスキーのビーズを使ったアクセサリーも。 今後は男性向けの商品も揃えていきたいとのことです。 |
園内では毎日なにかしらのガイド・ツアーが企画されていますが、夏の夜などには就寝中の動物達の様子が観察できたりするような特別なイベントも行なわれます。
どの回も人気が高く、リピーターの参加率も高いそうで、イベント終了後には関連商品の需要も一気に高まります。
さて、こちらのショップでは私共のBOOKLET『動物園のデザイン』を国内で最も多い冊数を売っていただいています。 一般書店でも好評の『小さな骨の動物園』も1月より並びました。 当社のライバル商品−店で最も売れるのは『上野動物園グラフ』という大判のカラー冊子で、こちらの動物園の監修によるものです。 ページを捲ると、美しい写真に詳しい解説付きの内容で、思わず「これで945円は安い」と唸ってしまいました。 多い日には一日の入園者が5-7万人になるという上野動物園には、日本国内はもとより周辺アジア各国など海外からも多様な人々が訪れます。 JRのパンダ号などパック旅行や修学旅行も頻繁で、多摩動物公園以上にリピーターの方が多いのが特徴です。 取材時は冬の閑散期にあたり、午前中の店内は穏やかなものでしたが、団体客が入っている日などは入園時間が限られている所為か朝一番からショップが大混雑になるそうです。 来園者数のピークを迎える春に向け、これから商品がかなり増え、お客様も店内だけでは溢れてしまうので、建物の外にワゴンとレジを出して、倍の店舗面積で営業します。 大敵は春の気まぐれな天気で、営業開店中に雨粒が落ちてきた場合には大急ぎで撤収しなければなりません。 |
ぬいぐるみなどを販売しているショップは、14ヘクタールある園内に計4箇所あります。 両生爬虫類館などがおかれた西園には、不忍池に面して「ギフト・ショップ」が在り、こちらにもBOOKLETを置いていただいています。 モノレールは使わずに、スタッフの方と歩いて移動しました。 この日は小春日和でしたが、先日の大雪の日は雪かきが大変で、それでも店内からもよく見える寛永寺五重塔を撮影しに朝一番から店の前にカメラの放列が並んだ話など、あれこれと興味深い話を伺いながら、両園を結ぶ「いそっぷ橋」の上に差し掛かりました。 「ほら、あんなところに」と指さされ、見上げた枝の上に、なにやら黒い塊が。 鳥の巣かと思いきや、よくよく目を凝らすと、なんと身体を丸めたヤマアラシでした。 身体を支えている木の枝が何とも頼りなげにも見えるのですが、地上から離れている方がヤマアラシとしては安心するらしく、よくこの木の股に居場所を定めているのだそうです。
上野だけでなく、動物園には小さい頃から何度も訪れているのに、意外なところに実に色々な動物達が棲んでいて、ほんの少し見る角度を変えただけで、また新たな発見があるのだと、改めて教えて貰った今回の取材でした。
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東京都恩賜上野動物園「リトルトランク」
〒110-8711
東京都台東区上野公園9-83
東京都恩賜上野動物園(東園内)
TEL:03-3828-5171(代)
FAX:03-3821-2493
営業時間:AM9:30〜17:00(入園は16:00まで)
休業日:毎週月曜日(祝日・都民の日の場合は翌日休)、年末年始(12/29〜1/1)
※無料開園日:開園記念日(注※)、みどりの日(4/29)、都民の日(10/1)
注※2006年は3/20が月曜日で休園日にあたる為、3/21が無料開園日
となります
上野動物園 URL: http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/zoo/ueno/index.html
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