INAX GALLERIA CERAMICA

田中 右紀 展

− 巻かれて開かれてゆく陶のらせん −

会期:1998年5月2日(土)〜5月28日(木)
会期中無休



田中右紀(たなかゆうき)さんは、東京芸術大学大学院彫刻科で木彫作品をつくっていました。

そして卒業して故郷の佐賀県に戻ると、今度は木を陶土に変えて立体作品をつくるようになりました。

田中さんの作品は円錐に始まり今は螺旋のかたちをしています。

巻き貝を真ん中でふたつに割った断面図を想像してみてください。
その複雑な構造をやきものでつくるには型を用いて泥状にした土を流し込んでいきます。土が裏表の区別なく、貝の先端まで到達して初めて完全な螺旋が完成されます。

田中さんのテーマは自然のダイナミズムを感じさせるものすべてで、円錐形の頂点は山であり木であり植物の芽であり、またその模様はものの表面にある無限のつぶつぶ、細胞のようなものを表していると言います。


会場写真
会場写真
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YOHKI TANAKA 作家略歴

1965 佐賀県生まれ

1989 東京芸術大学大学院 彫刻専攻修了

1990 嬉野町一位窯にて作陶

1993 朝日陶芸展入選

1994 「九州陶芸八人の会」グループ展(福岡・NHKギャラリー)

1996 日韓野外陶芸展出品(佐賀・炎の博覧会)

1997 日韓現代陶芸展(韓国・プサン)

1997 「九州陶芸七人の会」グループ展(東京・麻布工芸館)


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