INAX GALLERIA CERAMICA

松原成樹 展

− 遠い記憶の陶物画 −



会場 会場

松原成樹(まつばらしげき)さんの作品は、やきものを静物画のように構成してつくるインスタレーションです。

陶でつくった長方形の板の上に、陶でつくった様々なかたちのビンや、ジョウロ、洋梨、貝殻、たまご、石などが置かれます。色はかすかに残る釉薬の黄や白だけで、黒や白の土の粒子が磨かれた肌合いは、静かで力強い存在感を見せてくれます。 イタリアの画家ジョルジョ・モランディの静物画をがそこにあるような不思議な感覚です。

このシリーズは、展示方法が重要な決め手ですが、こんなエピソードもあります。相当頭を悩まして、ビンを倒して完成としたのに、観客がいつも倒したビンを立ててしまうというのです。普通の人の感覚ですが、松原さんもだんだん立てた構図もいいなぁと思い始め、余裕や遊び心も生まれてきたそうです。

SHIGEKI MATSUBARA
作家略歴

1946 千歳市生まれ
1974  山岡三秋氏に師事
1978 北広島市に築窯
1985  個展 (札幌アートギャラリーさいとう)
1986  居住するものたち展(札幌アートギャラリーさいとう)
1987  炎の心陶芸展(札幌芸術の森美術館)
1988  個展(札幌アートギャラリーさいとう)
1990 ふたりの形象展(札幌ギャラリーたぴお)
1991  リビングのクラフト展(札幌芸術の森美術館)
1993 森の動物クラフト展(札幌芸術の森美術館)
    個展(札幌ギャラリーたぴお)
    枸楽布土展(札幌ギャラリーR-BOX)
1995 素材の気持展(札幌ギャラリーたぴお)
    個展(札幌「銀花」)
1996  土のかたち展(江別市セラミックアートセンター)
個展(札幌アムアートギャラリー)
1997  土のかたち展(江別市セラミックアートセンター)
1998  KURAFUTO TEN(美しが丘アートギャラリー)


注/写真は、新宿会場のものです

会場
会場



ガレリア セラミカ 新宿
会期:1999年5月1日(土)〜30日(日)
休廊日:5月12日(水)

1999年 展覧会記録


ガレリア セラミカ 札幌
巡回展 会期:1999年8月17日(火)〜31日(火)
休廊日:毎週水曜日

1999年 巡回展記録

/ガレリアセラミカ札幌は、
2002年11月19日をもちまして休廊しています



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