INAX GALLERIA CERAMICA

青木 挙 展

− 磁土の線 陰影コンポジション −



青木挙(あおきけん)さんの作品は、3cm角の白いタイルひとつひとつの上に、素麺のように細く細くよった線状の白磁土で様々なかたちをつくり、そのタイル数百枚を敷き詰めて構成するインスタレーションです。

白い土の"こより"で組み立てられた櫓、はしご、椅子、ビル、人、橋などをイメージさせる高さ6cmあまりの立体は、光の加減による陰影によって影か作品か、一瞬見間違うほどのあやうくはかない、かげろうのような存在感を湛えた美しい作品です。

会場

会場 今展の作品は、積み木遊びの様々なかたち、ジャングルジムの夕暮れに落ちる影、 そのなかを駆けまわる脚の動きやシルエットなど、青木さんの記憶の風景が細い磁土の線でいきいきと表現されています。

磁土の可能性を必死で探し、土はこんなことも表現できると言いたかったという、若い作家の清々しい気負いが感じられます。

注/写真は、新宿会場のものです

KEN AOKI 作家略歴

1971
大阪府生まれ

1992
大阪芸術大学付属大阪美術専門学校陶芸専攻卒業 卒業制作展最高賞、塚本英世賞
公募「若い人のクラフト展」入選(東京 松屋銀座)
公募「UP'ル アート工房展」入選、'94入選、'95佳作賞(大阪 高島屋)
公募「伊丹クラフト展」入選(兵庫 伊丹市クラフトセンター)
1993
「用の美展」'95同展
大阪芸術大学付属大阪美術専門学校研究科修了 信楽に移る

会場

1994
公募「東急ハンズ大賞」入選(東京 大阪)
公募「信楽陶芸展」入選(信楽 陶芸の森美術館)、'99同展
「13人の陶板&プレート展」(信楽 陶夢ギャラリー)
信楽の若手造形作家によるグループ「SEEDS」結成
グループ展「SEEDS」、以後毎年出展(信楽伝統産業会館)
1995
「現代美術作家 信楽の6人展」(滋賀 水口文化芸術会館)
個展(信楽 ギャラリーキューブ)、'99同展
「カレー皿とスプーン展」(信楽 陶夢ギャラリー)
「草津ロクハ公園野外造形展」、'96同展
陶芸の森美術館交流プログラム研修修了
「掌中〜陶・遊びのかたち展」(信楽 ギャラリー陶園)
個展(京都 ギャラリーはねうさぎ)'97、'99同展
1996
「森で生まれた作品展」(信楽 陶芸の森美術館)
「FreeCup展」(信楽 ギャラリーキューブ)
「生活のなかのオブジェ展」(信楽 ギャラリー陶園)
1997
「陶6人展」(滋賀 樫の木画廊)
公募「朝日陶芸展」入選(東京 愛知 福井 岐阜 滋賀)
SEEDS INDIVIDUAL WORLD展(信楽伝統産業会館、京都 ギャラリー・マロニエ、 大阪 大阪府立現代美術センター巡回)
1998
公募「朝日陶芸展」陶芸奨励賞
「第5回 国際陶磁器展美濃‘98」入選
「中庭現代美術展」(滋賀県立草津文化芸術会館)
1999
公募「陶芸ビエンナーレ」入選(名古屋 三越)
「若い人達の作陶展」(滋賀 樫の木画廊)

会場



ガレリア セラミカ 新宿
新宿展 会期 : 1999年11月2日(火)〜29日(月)
休廊日 : 11月10日(水)

1999年 展覧会記録


本展は、ガレリア セラミカ札幌での巡回はございません。

/ガレリアセラミカ札幌は、
2002年11月19日をもちまして休廊しています



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