INAX GALLERIA CERAMICA

清水真由美 展
− 陶土で織りなす乳白のかたち−



会場写真 会場写真

清水真由美(しみずまゆみ)さんの作品は、光が透きとおって見えるほど薄口の練りこみ模様でつくられた白いオブジェです。
作品は直径5〜15cm、高さ20cmほどの小ぶりなお茶碗のかたちをしていますが、バイキングのカップのように底が尖っています。
清水さんの作品は瀬戸の白土をもちいてニュアンスの違う土を巻き寿司の具のようにロール状にします。その棒を薄くスライスし、断面を板状に並べます。そののちに型成形し焼成されます。
ひとつの意匠が1cmにも満たない細かな練りこみ模様は、磁土と陶土という溶解度の異なる土の組み合わせで、かすかなレリーフ状になっています。まるで細い針で彫り込みをしたような効果です。 白土だけでつくられているので作品は乳白のガラスのようにも見え、薄色のピンクやグリーンといった色土を組合わせた作品では砂糖細工のように繊細で甘やかな表情も見せます。
こうした表現は、京都の骨董品店で出会った古いトンボ玉やイタリアのミルフィオリ(イタリアのガラス細工。千の花、万の花の意味)に影響されたといいます。


注/写真は、新宿会場のものです

MAYUMI SHIMIZU 作家略歴

1970
千葉県生まれ

1990
武蔵野美術大学短期大学部専攻科=工芸工業デザイン専攻陶磁コース卒業
1990
武蔵野美術大学卒業修了制作展
1997〜1998
(財)滋賀県立陶芸の森 創作研修館にて制作活動
1997
肥後大津女流陶芸展'97入選
1998
「森で生まれた作品展=アーテイストインレジデンスから1997」(滋賀県立陶芸の森 陶芸館)
1998〜
(財)金沢卯立山工芸工房在籍
1999
'99金沢わん・One大賞 優秀賞受賞
'99朝日現代クラフト展 入選
金沢市工芸展 北陸放送社長賞受賞
第6回陶芸ビエンナーレ 入選
'99世界工芸コンペティション金沢 入選
クラフト全国公募'99/札幌入選
日本クラフト展 入選
「MUSEE DE LA VILIA DE卯立山〜陶それからの6人展」(ギャラリー林檎舎)
国立オーストラリア大学キャンベラ美術学校に招聘
2000
個展(GALLERY GALLERY /京都)
金沢市工芸展 奨励賞受賞

会場写真
会場写真

ガレリア セラミカ 新宿
会期 : 2000年7月6日(木)〜30日(日)
会期中無休

2000年 展覧会記録


ガレリア セラミカ 札幌
巡回展 会期 : 8月4日(金)〜29日(火)
休廊日 : 毎週水曜日、8月12日(土)〜16日(水)

2000年 巡回展記録

/ガレリアセラミカ札幌は、
2002年11月19日をもちまして休廊しています



INAX CULTURE INFORMATION
http://www.inax.co.jp/Culture/culture.html

セラミカへのご意見、ご感想、お問い合わせ等はこちら
E-mail : xbn@i2.inax.co.jp

本ウェブサイトからの無断転載を禁じます

symbol
 Copyright(C) INAX Corporation
 http://www.inax.co.jp