宮永甲太郎(みやながこうたろう)さんの作品は、れんがを積み重ねた隙間から植物が生えているものや、 木製の浅い船のかたちの箱をいくつか並べたもの、鉄枠に入った土にびっしりと植えられた苔などで、インスタレーションです。 作品が設置される場所が野外か室内かで自然条件は大きくちがいます。土に埋められた種の発芽は刻一刻と変化し、苔も土も濡れ色を見せたり乾いたり、一瞬たりとも同じ表情で存在することはありません。 宮永さんが好んで使うれんがによる一連の作品からは、彼が建築や彫刻、やきものや伝統の中にある造園や華道のような様式の造形までも融合させたかたちを探しているのが感じられます。 |
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1969 京都市生まれ
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