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金鯱
−やっぱりシャチだわ−

ごあいさつ

金鯱といえば〈尾張名古屋は城でもつ〉のあの名古屋城を思い浮かべますが、金色に輝く鯱鉾は、織田信長が築城した安土城(1579)を始め、豊臣秀吉の大阪城(1585)、徳川家康の江戸城(1607)の天守閣もかざっていたのですが、残念ながら焼失して現在は残っていません。 いったい鯱は何のためにお城の天守閣に上がっているのでしょうか。
古代中国では大寺や宮殿の屋根の両端に魚が倒立したような鴟尾(しび)の形のかざりをつけて装飾されていました。 これは日本にも伝わり、唐招提寺や東大寺仏殿の屋根に見られます。この鴟尾が段々に変化して鯱の形になったという説や、鯱の正体はマンダラのなかに登場するマカラという海に住む怪魚で火除けの効力があり、防火の意味をこめてつけられたなどの説があります。

かつてINAXギャラリーでは「鬼・鬼瓦展」「瓦展」を開催し、日本の屋根をおおう瓦やその上の屋根飾りの考察を試みてきました。 今展はその3弾目ともいうべき展覧会となります。
この展覧会は金鯱のお膝もと、INAXギャラリー名古屋からの巡回展です。 一般に呼び掛けて集めたさまざまな鯱グッズの数々からは、いかに名古屋の人々が金鯱を愛し、大切にしているかがおわかりいただけるでしょう。

INAXギャラリー




図録・BOOKLET『 金鯱
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ



会 期 (終 了)
ギャラリー名古屋 ギャラリー1 ギャラリー大阪
1992年5月〜8月 9月〜11月 12月〜1993年2月



INAXギャラリー 過去の展覧会記録




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