製品の量産工場、エネルギーの貯蔵や供給施設、廃棄物の処理場、軍事や娯楽が目的の建物…。 日常サイズをはるかに超えた巨大な装置、用途はわかっていてもどんな仕組みや構造になっているのか「正体不明」の建築。国内外を問わず、わたしたちの周辺にはこうした不思議建築があまた存在します。

「この建物はいったい何だろう？」、「なぜこんなに大きいんだろう？」、「内部はどうなっているんだろう？」。 本展では、わたしたちが日頃これらの建築に抱いていた疑問を解き明かしてみよう、まるでレントゲン撮影で人体の内部を見るように内部の構造や仕組みを透かし視てみましょう。

膨張する都市の生活を支えるさまざまな施設は人々が便利で快適な暮らしを追い求めるうちにどんどん巨大化し、機能を徹底させた構造をもつようになりました。
また、軍事目的のためには故意に用途をカムフラージュした建築がつくられました。 建築が目的に応じて機能を優先した構造と外観をもったとき、「不思議建築」が生まれるのかもしれません。
ひとつひとつの建築がなぜこんなかたちをしているのか、何のためにつくられたのか、どうやって使われているのかを知ることで、その構造物にこめられた人々の創意や技術もが見えてくるはずです。

INAXギャラリー

■ 解説ページ
図版をまじえ展示品を詳細に説明。関連リンクも併載

■ 図録・BOOKLET『不思議建築のレントゲン展』
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ

■ 講演会記録
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