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人間住宅
−環境装置の未来形−

ぐっすりと眠りにつき、すっきりと目覚められる住まい
住む人の心づかいと工夫で何代も住み続けられる住まい
わたしたちのこころと体がいつも元気でいられる住まい

人間が無理をしないで気持ちよく暮らせる、そんな住宅を「人間住宅」と名づけました。

ここ数年、アレルギーや化学物質過敏症との関連で急激に問題化されてきた室内空気汚染。住宅の内装材に使われる接着剤や可塑剤などに含まれる揮発性有害物質がその大きな要因とされています。
一九七〇年代を契機に、大量生産と供給が可能でコストが安く、しかも施工が容易で仕上げも美しい石油化学製品がどの住宅にも使われてきました。 本来、健康に住まうための器は、気密性を増すと同時に思いもかけない問題を抱え込むことになったのです。

住宅そのものが、建設や使用そして廃棄までの各過程で大きなエネルギーを消費して二酸化炭素を排出し地球環境に大きな負荷を与えていることが顕在化している今、室内の化学汚染源を排除すれば「健康な暮らし」だといえるのでしょうか?

現在、公共団体や企業、個人が地球環境にも配慮した健康な住宅づくりをめざした各種の実験や取り組みを行っています。

本展では、その中でも住宅・都市整備公団 建築技術試験場の提案を参考に、石油化学製品に比べて、そのライフサイクルの中で二酸化炭素の発生量が少なく有害物質を発散しない、さまざまな天然系や無機系の建材を紹介し、自然素材を上手に取り入れた住まい方をについて考えてみます。

*会場写真は大阪会場のものです
靴を脱いで入れます
会場
会場
手にとって質感を確かめられます

和紙の展示

自然素材といえどもエネルギーを使って加工され、環境への負担はゼロではありません。また、自然素材がアレルギーを引き起こすケースもあり得ます。
大きな問題にいま決定的な答えを出せないまでも、少しずつ理想に近づく可能性を秘めた素材や装置や取り組み。この展示が、つくるときも使うときも、壊して自然に還すときも環境に負荷を与えない、自然の素材をうまく調和させた住まいづくりへのヒントになればさいわいです

展示にあたり、関係の皆様には多大なご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

INAXギャラリー


展示品リスト
図版をまじえ展示品を紹介


解説ページ
展示品の詳しい情報、関連リンクも併設


図録・BOOKLET『人間住宅
INAX出版が発行する建築とデザインを探検するシリーズ


講演会記録
参加無料・要予約制


関連書フェア記録
ブックギャラリーにて(1999年12〜2月)

会場
会場
天然素材系塗料の展示




巡回展会期
ギャラリー大阪 ギャラリー名古屋 ギャラリー1
1999年6月7日(月)〜
8月21日(土)
9月6日(月)〜
11月26日(金)
12月13日(月)〜
2000年2月19日(土)



INAXギャラリー 過去の展覧会記録




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